アレルギーの不思議

第11回 時々耳にするアナフィラキシーって?

2011.05.16 MON

アレルギーの不思議


顔も強烈だけど毒も危険。もしこんなのに刺されたら!? 写真提供:wagashiya/PIXTA

命にかかわる恐怖のアナフィラキシー



夏になると「スズメバチに刺された人が亡くなった」というニュースが報じられることがある。そんな時に耳にするのがアナフィラキシーショックという言葉。そもそもこのアナフィラキシーっていったい何なのでしょう?

「アナフィラキシーとは、救急処置をしないと命にかかわる場合もある、重症のアレルギー反応です。ハチに刺されてアナフィラキシーが起こると、血圧が下がったり、呼吸困難になったりします」

そう教えてくださったのは用賀アレルギークリニック院長の永倉俊和氏。な、なんとも恐ろしい。では、もしもスズメバチに刺された場合、どのように対処すればいいのでしょう?

「血圧が低下した状態で歩き回ると症状の進行に気づかないことがあるので、ハチに刺されてから15分程度は横になり、症状を観察することが大切です。それで少しでも異変を感じたら救急車を呼ぶなどして、なるべく早く病院に行く必要があります。できれば横になっている間に患部を冷やし、刺された場所が手足ならその部分よりも心臓に近い場所をヒモなどで縛ってください」
永倉俊和氏の著書『アレルギーのふしぎ』(Si新書)。花粉症からアトピーまで、アレルギーの仕組みと治療法が詳しく解説されている
もしアナフィラキシーが起こらなかったとしても、病院で診察してもらう方が賢明のよう。ところでハチに刺される以外でアナフィラキシーが起こることはあるのだろうか。

「あります。例えば食物依存性運動誘発性アナフィラキシー。これは特定の食物を食べたあと、1~2時間以内に持久走などの激しい運動を行った時に起こる、激烈なアレルギー反応です。発疹が出たり血液が下がったり、重症の場合は呼吸困難になり、死に至るケースもあります」

エピペンという自分で打てる緊急注射用のキットがあり、ハチ、食物、薬物によるアナフィラキシーが起こった際に効果があるよう。これまでに一度でも起こったという人は、携帯することを検討してみてはどうだろう。  

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