アレの意外な使い道/第3回

みかんの皮が、蚊取り線香に!?

2011.06.20 MON


みかんの代表的な品種、「林温州(はやしうんしゅう)」。明治時代に林文吾氏が栽培したものがルーツで、おいしく、形が良い実が育ちやすいため、全国的に広まった
子どものころ、風邪を引くたびにおばあちゃんにみかんの皮を煮た飲み物を飲まされた記憶が。でも周りからは共感を得られないうえ、ホントに効果があるかどうか疑われる始末。くやしいので証拠を探していたら、たなボタで、さらにいろいろなみかんの皮の用途があるらしいことがわかりました。和歌山県でみかん農園を経営している鈴木洋至さんに、まずみかんの皮の飲み物の話から聞いてみましょう。

「そうですね。天日干しにしたみかんの皮を煮詰めたお湯が、喉の痛みに効くといわれていますよ。ほかにも知り合いの農家から聞いた話ですが、トマトの苗の植え付け時に、みかんの皮を乾燥させて細かく砕いたものを一緒に植えると、特有の病気などにかからず、元気なトマトが育つそうです。また、みかんの皮を水から煮出した汁を、魚焼きグリルの水受け皿に入れて魚を焼くと、部屋にこもるイヤ~なニオイが出るのを抑える効果があるようですよ」

いろいろと便利な使い道があるんですね。そういえばうちの祖母が、乾燥させたみかんの皮に火をつけると、蚊取り線香としても使えるとか言ってた覚えがあるんですけど?

「最近ではあまり見かけないけど、田舎ではいまでも使っているところはあるかもしれません」

詳しく調べると、蚊は柑橘類が持つ独特のニオイを嫌う性質があるようだ。実際、柑橘類のひとつであるカボスは、いぶして蚊を追い払うために使われていたことから「蚊いぶし」と呼ばれていて、それがなまったものだとする説もある。ほかにも、静岡県農林技術研究所果樹研究センターの中嶌輝子さんが、こんなことを教えてくれた。

「シンクやレンジ内などの油汚れをみかんの皮で拭くと、きれいに掃除することができるといわれています。みかんの皮には油脂などを溶かす性質を持つ、精油という成分が含まれており、こびりついた油汚れを溶かすようです。そしてみかんの皮の繊維が、それをぞうきんのように吸い取るので、キレイに拭きとることができるみたいですよ」

へ~、いいことを聞きました。食べてもおいしく、皮も様々な用途で使えるみかんってすごいんですね! 昔ながらの生活の知恵を教えてくれたおばあちゃんに、改めて感謝しなくちゃ。

(伊藤 裕/GRINGO&Co.)

取材協力・関連リンク

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト