上手に発散しないと胃炎やら潰瘍に…

ストレスがたまると「胃」が痛くなるのはなぜ?

2011.09.01 THU


ストレスを受けると、大脳から自律神経に乱れた指令が伝達され、胃に負担をかけるような働きかけをしてしまう
図版制作/佐野彩子(BLOCKBUSTER)
アニメ『ちびまる子ちゃん』に登場する山根君はいつも弱っている。緊張すると胃痛が起きてしまうのだ。社会に出てから僕も山根君状態になって、ようやくその辛さを理解できるようになった。

人体には様々な器官があるが、ストレスを感じるとなぜ胃にくるのか? 理由は明白。ストレスの影響で消化器官の働きを調整する自律神経のバランスが崩れ、胃に負担がかかってしまうからだ。

「自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。それぞれ大脳に制御されており、ストレスの影響で大脳から乱れた指令が伝達されると、各自律神経は胃に対して普段とは異なる働きかけをします。交感神経は、胃の血管を収縮させ、胃粘膜の血流の悪化を誘発。これにより胃の筋肉がけいれんし、痛みを生じます。もうひとつの副交感神経は、必要以上に胃酸を分泌。これが胃の粘膜表面を傷つけ、潰瘍の原因になります。ストレスを受けると、この2つの働きが同時に起きるため、胃痛を招くのです」(アークヒルズクリニック内科担当・工藤一彦先生)

このようなストレス性胃炎は、仕事や学業のストレスを受けやすい20代~40代に多いという。やはりストレスをためずに発散するのが肝要のようだ。だが、注意すべき点が1つ。タバコ、アルコール、コーヒー、暴飲暴食、刺激の強い食事などは逆効果だ。

「これらの行動はストレスを解消しているようで、かえって体にストレスをためてしまいます。ストレス性胃炎を予防するには、リラックスできる環境づくりと規則正しい生活を送ることが大切です」(同)

ちなみに失恋で食欲がわかなくなったり、過食になったりするのも自律神経の乱れによるもの。痛みに気づいてほしいとばかりに心が体にSOSを送っているということらしい。我慢は美徳とされがちな社会だが、胃の痛みを感じたら無理せず、適度な息抜きを忘れずに!
(下元 陽/BLOCKBUSTER)


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