過食過眠は体のサイン

寒くなると気分も落ちこむ! 「季節性うつ」にご用心

2011.11.02 WED


季節の変わり目は肉・魚・大豆などのタンパク質、ビタミンB6の豊富な青魚・レバーなどバランスの良い食事を心がけ、セロトニンの働きを良くしましょう
イラスト/坂本綾子
木枯らしと孤独が骨身に染みる…秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれているけれど、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのだろうか? 真相を確かめるべく、精神科医のゆうきゆう先生(ゆうメンタルクリニック総院長)に聞いてみた。

「心理学の研究では“身体の温かさ”と“心理的な温かさ”には密接な関係があるとされ、気温が下がるにつれ気持ちが落ち込むと言われています。しかし、強い落ち込みが続く場合には“季節性うつ”を疑う必要があります」

なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのだ。エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なんだとか。

「なかでも10月から3月頃にみられる“冬季うつ”は、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質のセロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」

では、冬季うつを防ぐためにはいったいどうしたらいいの?

「うつ病の治療法のひとつに日光に近い光を一定時間浴びる“高照度光療法”というものがあります。人の体は日に当たることで体内時計を調節しているので、意図的に光を浴びて体内バランスを整えるのが目的です。なので、手っ取り早く冬季うつを予防するなら、夜は早く寝て朝一番にカーテンを開け太陽を浴びること。うつ病予防にはホルモン分泌や体内のリズムを整えることが何よりも大切です」

スポーツの秋、読書の秋などいろいろな過ごし方があるけれど、憂鬱な気分に陥らないよう秋の夜長は早寝するに限るようです…。
(有栖川匠)


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