「あるかどうかわからない」人はどうする?

「休眠口座」埋蔵金 発掘ノウハウ

2012.04.05 THU


「全く違う土地に引っ越した場合は、その土地の地方銀行に口座を切り替える過程で以前の銀行に休眠口座が生まれやすい」と成田弁護士
画像提供/snowair/PIXTA
「成長戦略などの財源に」。政府のそんな検討で有名になった“休眠口座”。銀行などで10年以上お金の出し入れがなく“残高1万円未満”または“1万円以上で預金者と連絡が取れない”口座のことだ。報道によると、年間約850億円・1300万件も発生しており、「自分にも休眠口座が…」と記憶を探った人も多いだろう。実際に休眠口座があった場合、(1)通帳やキャッシュカードと届出印、(2)運転免許書など本人確認が可能な証明証などがあれば、口座を復活させて引き出すことができるとのこと。しかし、問題なのはそもそも休眠口座の有無をどうやって確認するか。知らない間に親が自分名義で作った口座や亡くなった親のへそくり口座などは、気がつかないままの可能性もある。こういったケースはどう確認すればいいのか?民事・商事裁判を多数取り扱い、遺産相続にも詳しい成田慎治弁護士に聞いた。

「基本は銀行に直接問い合わせれば大丈夫。故人の場合、取引のあった銀行支店を中心に、人間関係などからアタリをつけます。友人や取引先から頼まれて、付き合いで開設した口座などは休眠口座になりやすく、場合によっては10万円単位のものが見つかることも」

一般的に、故人の戸籍謄本、調査する相続人の現在の戸籍謄本、本人確認のための身分証明書があれば、調べることは可能だとか。しかし、日頃から預金していた銀行以外に口座が開設されていた場合は、気づきようがないのでは?

「確かに探すのは難しいと思います。そうならないためにも、資産管理状況を書き留めて、保管しておいてもらうといいでしょう」

特に、民営化前に預けた郵便貯金は、満期日から20年2カ月を過ぎると国庫に返納されるなど、特定のルールを定めた金融機関もあるので注意が必要だという。つい自分の口座を考えがちだが、家族の口座を休眠口座にしない取り組みも大切だ。
(笹林 司)


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