空港運営方式も大きく様変わり

LCCは深夜高速バスより安い?

2012.04.05 THU


関空から福岡、新千歳へ運航を開始したピーチアビエーションのA320機。 日本初の本格LCCとなるピーチは、日本の空を変える起爆剤となりうるか 『週刊東洋経済』毎週月曜発行/定価690円(税込) 現在発売中の特集は「エアライン&エアポート」
撮影/ヒラオカスタジオ
今年、日本の空が大きく変わる。その理由は2つ。ひとつは日本初の本格的な格安航空会社(LCC)が就航するため。もう一つは、空港の運営が大きく変わる動きが見えているためだ。

LCCは、10年ほど前から欧州や東南アジアで広がった低料金の航空会社。感覚的には特急電車並みの料金で搭乗できる便が多い。世界的な急成長を背景に、日本でも全日空が出資して設立されたピーチ・アビエーションがこの3月1日に運航を開始、今夏にはジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパンが運航を開始する。

ピーチは関西国際空港を拠点に、新千歳や福岡便を運航。さらに、ソウルや台湾、香港など近距離国際線の運航を始める予定。ほかの2社は成田国際空港を拠点に、ピーチ同様、顧客が多い路線を中心に運航を開始する予定だ。

その料金だが、LCCはほかの交通機関と比べてどれだけ安いのか。下表のように、他の航空会社や新幹線よりもはるかに安く、深夜高速バスよりも安い料金が設定されることもある。ピーチの場合、関空・新千歳で安い時には片道4000~5000円台、高くても1万円台の料金で移動できる。

「1回の旅行で我慢してきた人が、安く移動できることを知って2回、3回と増やしたくなるような料金設定を考えて、市場の掘り起こしを図りたい」(LCC関係者)というように、日本人のライフスタイルを変える契機になりそうだ。

一方、空港自体も変わろうとしている。特に注目なのが、運営方式の変更を検討中の国が管理する25の国内空港。これまで、空港の建物と滑走路などの施設を別々に運営していたが、これを一体化し、民間などに運営を任せようという動きが出てきたのだ。収支が赤字の空港が少なくないためだが、搭乗客以外にも足を運んでもらえるような魅力ある空港が日本で相次いで生まれるチャンスになるだろう。
(福田恵介/『週刊東洋経済』)


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