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東京都北区・西ヶ原ってどんな町?

2012.06.28 THU


バラの庭園としても有名な旧古河庭園。小高い丘に威風堂々とした石造りの洋館がたつ
東京都北区の「西ヶ原」。本郷通りを挟んだ東側は国立印刷局がある2丁目、西側は都電荒川線の懐かしい風景が残る3丁目と4丁目、また、南は旧古河庭園が広がる1丁目という、4つのエリアからなる町だ。

通勤路線は「西ヶ原駅」を最寄りとする南北線。都心まで10分足らずの利便性を誇る。ちなみに西ヶ原駅は東京メトロで最も乗降客の少ない駅であり、朝夕のラッシュ時ですら閑散とした雰囲気を醸し出している。

しかし、周辺は意外にも散歩ネタの宝庫だ。

まず、あの徳川吉宗が造成した飛鳥山公園。当時、江戸随一の行楽地として賑わったという桜の名所だ。また、現在の滝野川公園は、奈良・平安時代の武蔵国(現在の東京都・埼玉県、神奈川県の一部)21の都のうち、豊島郡の中心部として郡衙(ぐんが ※現代でいう役所)が置かれた場所。そこから本郷通りを進んだところにある旧古河庭園は坂本龍馬の盟友・陸奥宗光が明治期に所有していた邸宅である。

これらの歴史的名所に加え、ミュージアムも充実している。日本銀行券を製造する国立印刷局に併設された「お札と切手の博物館」や、「地震の科学館」、日本近代経済社会の礎を築いた渋沢栄一の史料館、ドイツの思想家・ゲーテの記念館などバラエティ豊かだ。閑静な住宅街の中に残されたスポットを巡れば、周辺一帯の歴史的背景や、かつてのにぎわいを偲ぶことができるだろう。

住宅街は3丁目と4丁目に広がり、賃貸アパート・マンションもこのエリアに集中。3丁目には築15年以上の古い物件が多く、単身者向けなら家賃も5万円台から6万円台と手ごろだ。ちなみに間取りごとの平均家賃相場はワンルームが6万5000円、1K・1DKが7万2000円、1LDK・2K・2DKが12万6100円(SUUMO調べ)となっている。

最近では旧東京外語大学の広大な跡地に公園が誕生し、公園を中心とした再開発によって周辺道路や街頭も整備された。周囲には高級マンションも増え始め、住環境の良さが脚光を浴びているだけに、住むなら今が狙い目かも。(榎並紀行)





※この記事は2011年08月に取材・掲載した記事です

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