身体にまつわる都市伝説 第103回

目に毒?PCやスマホの輝度に注意

2012.06.18 MON

身体にまつわる都市伝説


シニア世代と違い、物心ついた時からパソコンやスマホが身近にある若い世代については、「今後年をとってから、目にどのような影響が表れるのかが懸念されます」と大高先生。できるかぎりの対策を! 写真提供/PIXTA
金環日食に続いて金星の太陽面通過と、日中の貴重な天体ショーが続いた。普段は忙しさにかまけて見上げる余裕のない空を眺めるのは、悪くないひと時だったのでは?

ところで、今回の天体ショーにあたり、「裸眼で太陽を直視しないこと」という注意が随所で見られた。強い光はやはり目の大敵なのだ。しかし、“光源”という意味では、我々が日常的に使っているパソコンや携帯電話の画面だって同じであるはず。やはりパソコンワークは目に良くないのだろうか?

「結論からいえば、非常に良くないです。目の網膜というのは、光を浴びるたびに変質します。消耗するといいかえてもいいでしょう。太陽はおろか、明るいものを見ること自体が、目にとっては負担になっているんですよ」

そう語るのは、眼精疲労防止メガネなどの開発も手がける、横浜相鉄ビル眼科医院の大高功先生だ。今こうしてパソコン画面を見ているだけで網膜が消耗しているというのは、なんだか怖い話だ。

「目は、見るものが明るいほどダメージを受け、それが就寝中などに修復される仕組みになっています。筋肉でも何でもそうですが、人の体は酷使した部分の消耗と再生を繰り返しているわけです。ですから、傷むペースが修復より早いと、黄斑部変性症などの病気の原因にもなりかねません」

黄斑部変性症とは、視界がゆがんだり物が欠損して見えたりする、近年増加している疾病だというから、これは深刻だ。…とはいえ、ビジネスマンたるもの、パソコンや携帯電話を手放すわけにもいかない。なにか対策はないのだろうか?

「まず、モニターは輝度をなるべく下げることをお勧めします。最近よく売られている、パソコン用メガネやサングラスも有効でしょう。何より、無意味にだらだらとネットサーフィンしてしまう習慣をやめるだけでも、だいぶ違うと思いますよ」

節度を守れば、目は休んでいる間にちゃんと回復してくれる。ちょっとした空き時間には、ついSNSなどに興じてしまいがちだけど、目をいたわることもどうかお忘れなく。
(友清 哲)

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