終身保険は1割以上値上げされる?

保険料UPが囁かれるワケ

2012.10.04 THU


自動車保険値上げの背景には、保険金支払いの増加が。これが収支を悪化させた。少額の自損事故なら保険を使わないで、ということか?
画像提供/OJO Images/アフロ
生命保険料が値上げされそうだ。金融庁が来年4月、「標準利率」引き下げに踏み切る見通しになったからだ。

保険会社は、「標準利率」をベースに保険商品の「予定利率(契約者に約束する利回り)」を算出している。加入者から集めた保険料を“予定”通り運用できていれば問題ないが、景気低迷で運用実績が「予定利率」を下回っているケースも多い。とはいえ契約ずみ商品の予定利率は変えられないので、このままだと保険会社の“持ち出し”になってしまう。それをカバーするには新規契約時の予定利率を引き下げるしかないが、そうなると将来支払う保険金額も減らさざるを得ない。しかし保険金額を下げると保険商品としての魅力や役割が損なわれる。保険金額を維持するには、契約者から集める保険料を上げざるを得ない。そこで値上げ、というわけだ。

今回、「標準金利」は、1.5%から、1.0%に。すべての保険が値上げになるわけではなく、終身保険、養老保険などの貯蓄型の保険が対象と見込まれる。来年の4月以降の契約分からで、掛け捨て型保険も影響はないだろう。

気になる値上げ幅は、終身保険で10%以上と予想されている。年齢が低いほど運用期間が長くなるので、値上げ幅は大きくなる。20代では15%近い値上げ幅になるのでは、という声もある。

一方、これまた値上げになりそうなのが、自動車保険。保険料の安いコンパクトカーの増加、無事故割引率が大きい高齢ドライバーの増加、保険料が高い若年ドライバーの減少などで、収支が悪化した自動車保険は、昨年も値上げが行われた。年齢区分を細かくし、特に高齢者の保険料をアップした。

今回は、事故を起こした翌年以降の「保険料の値上げ幅」が引き上げられる。事故後3年間、保険料が現行より2~6割値上がりする。保険料の値上げは来年10月から行われる見込みだ。
(上阪 徹)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト