月1000円程度から始められる

純金・プラチナ積立が人気の理由

2012.10.04 THU


写真は10gの金(左)とプラチナ(右)。それぞれ4万6480円と4万3570円で購入することが可能だ(価格は9月26日時点の相場参照)
純金やプラチナなど、貴金属による積立投資が人気を集めている。貴金属最大手の田中貴金属工業では、8月に三菱商事から純金・プラチナの積立事業買収を発表。同事業の強化を目指すという。また、楽天証券は5月から金・プラチナの積立サービスを開始。貴金属積立の市場は今、拡大傾向にある。

とはいえ、金やプラチナの投資なんてセレブだけの話かと思ってしまうが、これらの積立は、月1000円程度から行えるとか。詳しい内容を田中貴金属工業の原田和佳子さんに伺った。

「設定した金額分の貴金属を毎日購入していく仕組みで、購入量は貴金属の価格変動により日々異なります。また、購入した貴金属は保管され、いつでも売却可能です」

近年の金価格高騰を機に脚光を浴びたこのサービスだが、実は利用者の多くが20~30代。一体どのような理由で始めるのだろうか?

「多くは将来への不安からです。今後インフレが起きれば銀行に預けておいた貯金は価値が目減りしますし、株は企業次第で紙クズにもなりかねません。不動産も災害などによる倒壊のリスクがあります。その点、金やプラチナはインフレになれば価格が上昇しますし、破損の心配もない。大きな損失を被る可能性が低いんです」

今後の長い人生で何が起こるか分からない。その不安こそが、人気に繋がっているようだ。

なお貴金属の国内価格は、いったんドル建てで発表されたものを日本円に換算しているため、円安になると価格は上がる。預貯金の価値は円安で目減りするが、金の価値は上がるということだ。

「もちろん価格変動により損をする可能性もありますが、将来の円安リスクを見込んで、財産の一部を金に換えておきたいという人が増えているんです」

資産を増やすより、資産を守りたい。そんな危機感が貴金属積立人気の背景にあるようだ。
(河合力)


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