「新成人」ナビゲーター

新成人世代の共通キーワードとは?

2012.12.26 WED

「新成人」ナビゲーター


これから社会に出ていくからには、“おじさん世代”との付き合いは避けられないもの。自分たちがどう見られているか、という感覚は意外に大事なのかもしれません 写真提供/PIXTA

僕らは上の世代からどう見られている?



めでたく20歳を迎え、大人の仲間入りをするみなさん。世間から「ゆとり世代」なんて揶揄(やゆ)されることもあるけど、そんなこと言われても…と思っちゃいますよね。別に自分たちが悪いわけじゃないんだから。

だいたい、何かにつけて「最近の若者は…」と眉をひそめるのはいつの時代も変わらぬ、おじさんたちの振る舞い。ならば、自分たちが上の世代にどう見られているか把握しておき、逆に“大人の振る舞い”といこうじゃありませんか。

そこで『「嫌消費」世代の研究』の著者で、世代研究の第一人者・松田久一氏に新成人世代の“評判”について聞いてみたところ、「低燃費の消費スタイル」がキーワードのひとつだとか。

「今年の新成人は、物心ついたころから、ユニクロなどのファストファッションが当たり前の世代。デフレ下で、そこそこのモノが安く買える環境で育ってきたため、消費はしても、高いモノは買わない人が多いですね。名(ブランド)より実を取る消費スタイルが特徴です」

動画共有サイトやネットからタダで情報を手に入れる環境が整っており、ムダなお金を使わずに済んだことも影響しているとか。新成人世代にはどれも“当たり前”のことだけど、上の世代から見ると、そんなスタイルにギャップを感じてしまうんですね。

「もうひとつのキーワードが“信頼”です。新成人世代が育った時代は、確固たる信頼を置けるものがなかった。首相はよく代わるし、リーマンショックなどで雇用不安が加速した。“世の中いつどうなるかわからない”と考える傾向が上の世代より強いんです」

実際、松田氏が代表を務めるJMR生活総合研究所の調査によると、新成人世代の約7割は「政府などは信頼できない」と答えたのだとか。

確かに、政治も経済も「危機的だ!」というムードがデフォルトだったから、世の中はそういうもの…というのが新成人世代の“常識”。上の世代はもう少し政府や企業をアテにしていたようですが、新成人世代は、そういうものより「人とのつながり」を大事にしていますよね。

「実際、新成人世代の約7割は“相手が自分を裏切らないこと”を重要と考えています」

確かなものがない時代だからこそ、信頼できる人間関係を求めているのが新成人世代の特徴ってことのよう。少なくとも、おじさん世代からはそう見えているんですね。

新成人のみなさん、ここはひとつおじさん世代とも信頼関係を築いてみては? 最近の若者は…の根っこにあるのは「何を考えているかよくわからん」という感覚。自分たちからアプローチすれば、おじさん世代も警戒心を解いてくれるかもしれませんよ。
(笹林司)

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