基準はあるようでない!?

コーポとハイム 物件名の違いは?

2013.02.24 SUN

合コンの席にて。木造・2階建てのどうみても「アパート」に住む友人が「うちのマンション来ない?」などと女の子を口説いておりました。「アパート」より「マンション」の方がなんとなく聞こえがいいのは分かる。分かるけど、それって女の子を騙してることになるんじゃ…?

「いえ、じつはアパートとマンションを区別する明確な規定はないんです。したがって本人がマンションだと思って住んでいるなら、マンションと呼んでも実は問題ないとも言えますよ」

こうお答えいただいたのは、All Aboutで「賃貸・部屋探し」ガイドを務める加藤哲哉さん。

なるほど。では友人の言動は嘘にはなららないと。でも、イメージとしては木造で低層の建物が「アパート」、鉄骨造りで高層の建物が「マンション」と呼ばれていることが多い気がします。

「そうですね。一般的には『低層で、木造または軽量鉄骨造の準耐火構造物件』をアパート、『高層で、鉄筋コンクリート造などの耐火構造物件』をマンションと呼ぶことが多いです。不動産ポータルサイトや情報誌は、ほぼこの基準で統一されていますね。オーナーや管理会社が物件の広告を出す際には、メディア側の基準に基づいてどちらかに分類されます」(同)

ただ、これはあくまで広告上の分類。分類上はアパートでも、固有名詞として「○○マンション」を名乗ることは問題ないとか。

「マンションやアパートというのはイメージで作られた、日本独自の言葉です。もともとアパートは『apartment(共同住宅)』が語源になっていますが、英語でマンションといえば本来『大邸宅』のことを表します。おそらく豪華さを強調したいデベロッパーの意向で、マンションという言葉が使われ始めたのではないでしょうか。ちなみにひと昔前の住宅に多く使われている『メゾン』はフランス語の『La maison』が、『ハイム』はドイツ語の『Heim』が語源で、コーポは集合住宅の一形態を表す和製英語『コーポラティブハウス』を略したもの。どれも従来の『アパート」と差別化し、お洒落なイメージをかもし出すために使われたようです」(同)

つまり、単に呼び方を変えただけで実態はすべて同じ集合住宅。住む家をなんと呼ぶかは、あくまで本人次第というわけ。とはいえ、木造2階建てを「マンション」と呼んで女の子を口説くのは、大胆すぎるチャレンジかもしれません。(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)

※この記事は2011年04月に取材・掲載した記事です

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