冬ならではのあの痛み、なんとかならないの?

静電気の発生メカニズムと予防法

2013.02.21 THU

ドアノブを触るたびにバチッ、セーターを脱いだ時にバチバチッ! 冬になると、静電気に悩まされる人は多いのでは? でも、なんでこの季節になると静電気が起こりやすくなるの?

「実は、静電気は季節を問わず発生しているんですよ。ただ、湿度が低い冬は、体内に静電気が溜まってしまうんです」とは、東京大学・大学院工学系研究科教授で静電気学会元会長の小田哲治先生。

えっ? それって、どういうこと?

「湿度の多い夏場は、服や衣類の表面が水分を含んで潤っていますよね。水は電気を流しやすいので、夏場は静電気が自然と体の表面を通って、足元からゆっくり放電されるんです。でも、乾燥している冬場は、体に溜まったままになり放電されにくい。そのため、金属製のドアノブなど、電気を通しやすい物に触れた瞬間、一気に放電されて痛みを感じるんですよ」

冬に静電気を感じるのは乾燥が原因ってことね。じゃあ、どうすれば防げますか?

「加湿器などを利用して部屋の湿度を65%程度に保つことが一番効果的な静電気の予防法といえます。また、摩擦で静電気が発生しやすい髪の毛のブラッシングは、ヘアローションを吹きかけながら行なうといいでしょう」

そのほか、「服の素材にも注意が必要」と小田先生。

「フリースなどの化繊素材やウール、毛皮、ナイロン素材のストッキングなどは水分を吸収しにくく静電気が溜まりやすいので、これらの素材を重ね着しないよう気をつけましょう。また、繊維が水分を抱え込みやすい木綿やコットン、絹などの衣類を選ぶのも手ですね」

また、一気に放電されると痛みを感じるので、電気がゆっくり流れる木やコンクリートに触れて体の静電気を逃がす、バチッときそうなドアノブには濡らした木綿のハンカチで触る、といった対策もオススメだそう。

すぐにできそうな防止法っていろいろあるんですね。さっそく実践して、静電気とおさらばします!
(甲斐真理愛/short cut)

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