初めての「ひとり暮らし」ガイド

“半同棲”のトラブルに要注意!

2013.02.27 WED

初めての「ひとり暮らし」ガイド


管理者に近隣住民、そして恋人同士と、同棲によるトラブルはいろいろな人との間に起こる可能性があるようだ 画像提供/PIXTA

半同棲、最悪、部屋を追い出される可能性も…



一人暮らしのメリットとして、親の目を気にせず恋人と部屋で好きなだけ一緒の時間を過ごせるようになることを挙げる人は多いだろう。実際、恋人の部屋に入り浸ったり、恋人を自分の部屋に招いたりするうちに、“半同棲”状態に突入してしまう人も多いと聞く。

でも要注意! このような形で同棲するのは、様々なトラブルを引き起こす可能性があるのだ。「考えられる最悪のケースは、『契約違反による即時退居』ですね」と語るのは、日本賃貸住宅管理協会の相談員・長井和夫さん。

「通常、一人暮らしを前提に契約した物件では、無許可での同棲禁止が契約書に書かれています。これは、又貸しなどのトラブルを防ぐのが目的で、完全な同棲はもちろん、週の半数以上泊まるような半同棲状態でも、管理者によっては退居を命じる場合があるんですよ」

同棲が発覚したら即刻退居なんて、なんとも恐ろしい話。しかし、恋愛に熱くなりがちな学生の中には「管理者に見つからなければ大丈夫」なんて考えてしまう人もいそうだが…。

「トラブルは管理者だけでなく、近隣住民との間にも起こります。特に学生街で多いのは、女性の部屋に男性が住みこむ場合。女子学生の中には、防犯の面から隣部屋の居住者の性別を聞いて部屋を選ぶ人も多いので、契約時に『隣部屋に住んでいるのは女性』と知って安心していたのが、男性も一緒に住み始めたとなればいい気はしませんよね。場合によっては管理者へ通告され、先ほどの契約違反に発展するケースもあります」

さらに、深夜の話し声で苦情を受けることも多いよう。また、洗濯機の音や水道の音など、仕方ないともいえそうな騒音も、契約違反の同棲をしている部屋が対象となれば、近隣住民から反感を持たれやすく、苦情につながりやすい。実際、「同棲は、近隣住民からの苦情で発覚することがほとんど」だとか。

なお、それでも同棲したい場合は「管理者に事情や相手との関係をしっかり説明すれば、認めてくれるケースもある」とのこと。

ただし、仮に一緒に住むことが認められたとしても、今度は恋人間でトラブルが起きるおそれも。家賃や光熱費の分担で揉めるリスクがあるのはもちろんだが、さらに問題なのは別れるとき。同棲中に家財道具を共同で購入していると、別れる際にどちらの物にするかで揉めることも。合い鍵の回収も必要だが、別れ方によってはそれもできず、鍵を換えなければならなくなったり…。“公認”された同棲でも、トラブルの種は尽きないのだ。

恋人と一緒にいたい気持ちは山々だが、片方の部屋に入り浸るのは様々な問題がある。安易な半同棲状態は避けるよう、注意していただきたい。
(有井太郎)

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