“ごはんに合う”がキーワード

飲料各社「無糖茶戦争」激化の兆し

2013.07.03 WED


キリンビバレッジが独自に行った調査によると、調査人数11万9188人のうち実に91%もの人が「無糖の紅茶はおにぎりに合う」と答えたのだとか。確かに気になる組み合わせ。一度試してみたくなる
これから夏に向けて、水分補給が大事になってくる季節。コンビニなどで飲み物を買う機会も増えるだろう。最近では緑茶や麦茶以外に、「午後の紅茶 おいしい無糖」やマテ茶など、次々と新商品が登場。“無糖茶”飲料市場が「戦国時代」ともいうべき様相を呈している。

実は“無糖茶戦争”自体の歴史は長く、古くは1980年代にさかのぼる。サントリー「烏龍茶」vs.伊藤園「缶入り煎茶」などは“戦争”初期の代表例だ。しかし、本格的なヒートアップは2000年ごろから。2000年発売キリン「生茶」のヒットのあとに、2004年発売サントリー「伊右衛門」も空前のヒットを記録して、市場として大きく成長した。

主に緑茶がけん引役となって大きく成長した“無糖茶”市場が、ここ数年で「戦国時代」に突入したのは理由がある。それは、「王者・緑茶に挑む“非緑茶”」の構図ができあがったことだ。キリン「午後の紅茶 おいしい無糖」をはじめ、マテ茶やコーン茶など、シュガーレスをウリにする“非緑茶”商品が増加。無糖茶市場でトップシェアを誇る緑茶に、緑茶以外の“新勢力”が戦いを挑む構図が顕著になったのだ。

背景のひとつには “中食”や“弁当族”といわれるライフスタイルの消費者が増えていることが挙げられる。たとえばビジネスマンの昼食も、外食派が減って弁当持参派やコンビニ弁当派が増えた。その結果、昼食時に飲み物を購入する人が以前より増え、“ごはんのお供”として食事を邪魔しない無糖茶が支持されるようになったのだ。事実、サントリーからは伊右衛門茶の派生として「ご飯がおいしいお茶」が4月に発売されるなど、「緑茶×ごはん」というストレートな商品展開が加速している。

一方、緑茶に飽きた消費者からは「非緑茶×ごはん」の組み合わせも注目されている。一番手として挙げられるのが前出のキリン「午後の紅茶 おいしい無糖」だ。メーカー側もそうしたニーズを意識してか、同商品のCMではおにぎりと無糖茶の組み合わせがアピールされていた。

読者のみなさんのなかにも「自分のデスクでネットを見ながら一人でランチ」派の人もいるかもしれない。そんな時代に、“ごはんのお供”として、無糖茶市場の競争はさらに激化していくことになりそうだ。

※この記事は2012年7月に取材・掲載した記事です

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