誰もが持っているけど多くの人は“オフ”状態

「長寿遺伝子」をオンにする方法

2013.07.18 THU


長命で知られる「ぎんさんの娘4姉妹」。昔ながらの健康的な生活習慣を送る4姉妹は、全員の長寿遺伝子活性度が平均値以上だという 画像提供/読売新聞/AFLO
先日、女優のアンジェリーナ・ジョリーが受けたことでも話題になった「遺伝子検査」。被験者の遺伝子情報から疾病のリスクなどを診断するもので、低コストで受けられるものも増えた。臨床ゲノム医療学会の山崎都央専務理事によれば、遺伝子検査は2つのタイプに分けられるという。

「親から受け継いだ先天性の遺伝子を判定するものと、生活習慣で変異した遺伝子を判定するものです。アンジェリーナ・ジョリーが受けたのは前者の方。彼女は検査によって乳がんの発生リスクが高いと診断されたため、両乳房の切除手術を行いました」

一方、変異した遺伝子にリスクがある場合は生活習慣の改善によって回避できるとか。そんななか、最近は、遺伝子検査を予防医療に役立てようとする動きも進んでいる。特に注目を集めているのが「長寿遺伝子検査」。「長寿遺伝子は誰もが生まれながらに持つ遺伝子。これが活発に働いていると生活習慣病を予防できるといわれています。昨年11月に、国立系医科学大学院ラボと民間のクリニックが共同でこの『長寿遺伝子』の活性度を“数値化”する検査を開発し、全国63の病院で受けられるようになりました」(同)

検査は誰でも受けられ(未成年は保護者の同意が必要)、料金は4万8000円~。対象クリニックで血液採取後、約5週間で長寿遺伝子活性レベルが「数値」で送られてくる。

「理想の数値は80。対して、平均値は約51。ほとんどの人の長寿遺伝子は『スイッチがオフになった状態』です。これを理想値に近づけるには『腹7分目の食事』『軽めの運動』『7時間の睡眠』が必要です」(同)

長寿の秘訣は、なんといっても病気をしないこと。長寿遺伝子がオンになっていれば大抵の病気は撃退できるとか。自らの生活習慣を省みるきっかけになりそうな、こうした検査が今後、普及していくかもしれない。
(榎並紀行/やじろべえ)


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