夏は猛暑日続きだったけど…

「猛暑のあとは酷寒」説の真相は?

2013.09.03 TUE


過去30年間の統計による、ラニーニャ現象発生時の12~2月の天候の特徴(長期的なトレンドを除く)。今年から来年にかけての冬はどうなることやら データ提供/気象庁
「猛暑」を超え、「酷暑」とまでいわれるほど暑かった今年の夏。照りつける日射しの強さとともに、連日報道されたホットなニュースも記憶に新しいところだろう。だが、酷暑が過ぎ去ってほっとひと息と思いきや、気になる話が・・・。「夏が猛暑だった場合、その後に来る冬は酷寒」という説があるらしいのだ。だとすると、今年の冬は激サムってこと? 気になる冬の気温を予測するべく、気象庁の担当者に聞いてみた。

「確かに、過去のデータに基づいて、そういった説を唱える人もいますね。今夏の猛暑の一因としてラニーニャ現象が挙げられていますが、過去30年間の統計では、ラニーニャ現象発生時の冬の平均気温は、北海道と東北を除いて例年より低くなる傾向があるんです。だから今年の冬も寒くなる可能性はありますね。一方で、地球温暖化など、近年の気温の上昇トレンドは明瞭です。これらのことから、9月22日に発表した寒候期予報では、北日本では高温傾向、それ以外では例年並みの傾向と予報しました。ただ、それでも暖冬だった昨年よりは寒くなるかもしれません」

気象庁の担当者によると、今年は、昨年の暖冬の一因といわれるエルニーニョ現象が春まで続き、その昇温効果にラニーニャ現象の影響が加わったことも猛暑の原因のひとつになったとか。では、このラニーニャ現象はいつごろまで続くの?

「対流の活動など、いろいろな気象条件が関係してくるので一概にいえませんが、過去のデータではラニーニャ現象は半年から1年半程度継続しているので、少なくとも年内までは続くでしょう」

ちなみにラニーニャ現象が発生したとしても、北の極域の寒気が流れ込まないようなことがあれば、暖冬になる可能性もあるという。「猛暑のあとは酷寒」と聞いてちょっとビビったけど、確実に寒くなるわけではないようだ。とはいえ、あんまり冬が暖かすぎるのもかえって心配なんですけどね。
(中山秀明/GRINGO&Co.)

※この記事は2010年10月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト