シンクタンクが軒並み“厳冬”予測

「ボーナス支給額」5季連続ダウン

2013.11.28 THU


製造業と比べると、非製造業はそこまで悪くないようだ。昨年の震災で一時的に落ち込んだ鉄道関連も今年はボーナスを増やすとのこと。その他、卸や小売業も増加傾向にあるという。お先真っ暗というわけではないのだ
今年も残すところ、あとひと月。サラリーマンにとって、この時期の楽しみの一つといえば“ボーナス”だ! しかし、今年の夏のボーナスは思っていたよりも少なかった…。冬のボーナスは大丈夫!?

「残念ながら、今冬のボーナスは、今夏のボーナスに引き続き下がる見込みです。これで、2010年の冬以降、5季連続の減少、さらに冬のボーナスとしては4年連続での減少になる可能性が高い」(第一生命経済研究所・経済調査部・主席エコノミストの新家義貴さん)

うすうす気づいてはいたけれど、なんとも残念な予測だ。第一生命経済研究所が発表したレポートによると、今冬の民間企業のボーナス見通し額は前年比1.5%減の36.7万円。他にも、三菱UFJリサーチ&コンサルティングは前年比1.4%減の35.8万円、日本総研は0.7%減の37.0万円、みずほ総合研究所は前年比1.7%減の36.6万円と、シンクタンク各社は軒並みボーナスダウンの予測を11月上旬の時点で発表している

となると、気になってしまうのは、“特に厳しそうな業種”だ。万が一、自分の所属する業界のボーナス見通しが“氷河期”だったら…と思うと気が気ではないが…。

「“エコカー補助金制度”終了のあおりを受けて、自動車販売が相当落ち込んでいます。その影響が、自動車製造や鉄鋼、自動車の設備を納入するメーカーなどにも波及しているため、自動車関連の企業は相当下がってしまうのではないでしょうか。また、欧州や中国などの景気が低迷しているので輸出が落ち込んでおり、製造業は全体的にボーナス支給額が低迷しそうです。さらに、昨年発生した震災の復興財源を確保するために、今夏の国家公務員のボーナスは9.77%も削減されましたが、今冬のボーナスでも同様のようです」(みずほ総合研究所・調査本部・経済調査部・エコノミストの徳田秀信さん)

該当する業種にお勤めの読者には、なんとも気の滅入る話だが…。しかし、落ち込むのはまだ早い。

「雇用形態の変化もあり、全体の3割近くの会社では、ボーナス自体支給されていないんです」(新家さん)

いかに下がろうが、ボーナスが貰えるだけありがたいということか。さらに、今は景気が最底辺まで落ち込んでいるため、後は上るだけという楽観的な見方もある(毎回聞いているような気もするけど)。ここを乗り切れば希望が見えてくる…といいんですけどね。
(磯田大介/Office Ti+)

※この記事は2012年11月に取材・掲載した記事です

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