“知る人ぞ知るご当地鍋”を巡る温泉旅へGO!

食べると出世!?「ご当地鍋」人気

2013.12.22 SUN


『HOT PEPPER』が発表した「食べたいご当地鍋ランキング」で第1位に選ばれたのは、鹿児島の「黒豚しゃぶしゃぶ」。 gori910 / PIXTA(ピクスタ)
鍋の美味しい季節。この時期食べたいご当地グルメといえば、やはり「鍋」だろう。最近はバラエティ豊かな鍋スープが発売され、自宅で手軽に各地の味が楽しめる。ひと冬かけて色んなご当地鍋を堪能する――なんて人もいるだろう。

では、皆さんが好きなのは、どんな「ご当地鍋」なのか? クーポンマガジン『HOT PEPPER』(リクルートライフスタイル発行)が全国の20~30代男女1044人に実施したアンケートによると、BEST5は以下のような結果になった。

●「食べたい」ご当地鍋ランキングBEST5
1位:黒豚しゃぶしゃぶ/鹿児島(283票)
2位:フグちり・てっちり鍋/大阪(229票)
3位:カニ鍋/福井(204票)
4位:きりたんぽ鍋/秋田(201票)
5位:もつ鍋/福岡(162票)

いずれも各地の名物を具材にした“人気鍋ぞろい”。いわばテッパンともいえる顔ぶれだ。「これなら一通り食べたことがあるよ」という人も少なくないだろう。

だが、日本には他にもたくさんのご当地鍋がある。特に昨今、“知る人ぞ知るご当地鍋”を食べられる温泉宿が好評だとか。各地のご当地グルメを一通り味わった人たちが、新たな味覚を求めて足を運ぶようだ。果たしてどんな鍋料理があるのだろう?

「たとえば、愛知県の西浦温泉では『家康鍋』というご当地鍋が人気ですよ」とは、温泉宿泊予約サイト「ゆこゆこ」広報の笠原敦子さん。“家康”って、あの徳川家康のことですよね?

「そうですよ。『家康鍋』は三河湾でとれた魚や地元の野菜を入れた八丁味噌味風味の鍋。『家康鍋』と名付けられたのは、この地を鷹狩りで訪れた家康が、地元漁師に振る舞われたこの鍋をとても気に入ったのがきっかけです。家康が天下統一した後、『家康鍋』と呼ばれるようになったようですが、食べると出世・繁栄の御利益があるとされ、観光客にも人気ですよ」

確かに「出世できる鍋」とあってはぜひ食べたいもの。実際、当地の「ホテル明山荘」「ホテルたつき」など、この秘伝の鍋を供する宿には、「家康鍋」目当ての客も少なくないようだ。

「もうひとつお勧めしたいのが、『地具鍋』です。これは熊本県・菊池温泉が仕掛ける名物鍋で、文字通り“地元の具材を使った鍋”のこと。ポイントは、宿ごとに異なる味覚の鍋が楽しめる点。実は“地具鍋の掟”という決まりがあり、これに従って各宿が趣向を凝らして作った鍋が『地具鍋』なんです」

実際、すきやき風(菊池観光ホテル)、白湯しゃぶしゃぶ(望月旅館)、薬膳鍋(城乃井旅館)など、宿ごとに仕立ては様々。加えて、「雲上鍋」(菊池グランドホテル)、「白龍鍋」(清流荘)などネーミングもユニークで、食欲をそそられる。

「あとは山口県周防大島の『みかん鍋』なんかもユニークですね。この島は山口県産みかんの8割を生産しているんですが、焼きみかんを丸ごと鍋に入れ、地魚のつみれなどと一緒に食べるんです。ゆず胡椒ならぬ『蜜柑胡椒』をつけて食べると相性抜群。シメはふわふわのメレンゲを入れた『みかん雑炊』ですが、これも絶品です」

なるほど、日本にはまだ僕らが味わったことのないご当地鍋が各地にあるようだ。これはぜひ堪能したいところ。ちなみに笠原さんによれば、ご当地鍋を食べる温泉宿を選ぶ際、「大鍋で供されること」もポイントのひとつだとか。

「通常、宿の鍋料理は一人分の小鍋で出てきますが、大鍋をみんなで囲むと楽しいですよね。友だち同士、大勢で行くなら“大鍋”がお勧めです」

調べてみたところ、たとえば「囲炉裏でいただく猪鍋」(埼玉県・赤谷温泉・小鹿荘)のように、囲炉裏端で大鍋を囲んで食べられる宿もある。鍋の味覚のみならず、雰囲気を味わうにはうってつけだ。

この冬、皆さんも各地の温泉でのんびりご当地鍋をつついてみてはいかがだろうか? 身も心も温まり、ほっこりできますよ。
(目黒 淳)

※この記事は2012年12月に取材・掲載した記事です

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