礼金下落に「めやす賃料表示」開始

より安価に!賃貸住宅市場に異変

2014.01.06 MON


画像提供/日本賃貸住宅管理協会
賃貸物件情報を見ていると、最近「礼金ゼロ」の物件が増えた気が。東京だと昔は敷金も礼金も家賃2カ月分が普通だったが、今やそれも様変わりしている模様。小社「リクルート住宅総研」の調べでも、特に礼金相場の下落は大きく、今も下がり続けているそう。

「首都圏の物件の平均礼金相場は、08年2月に家賃1・46カ月分だったのが、2年後には1・24カ月分に。今や1カ月分に迫る勢いです。礼金ゼロ物件の割合も、同時期に23%から35%まで上昇しました。実は平均賃料についても、首都圏のワンルームマンションで5000円ほど安くなるなど、全体に下落の傾向が続いています」(リクルート住宅総研所長・矢部智仁)

下がっているのは礼金だけじゃないんですね…。この相場全体の下落の原因は?

「空室率の増加です。08年時点での全国の物件の空室率は18・7%。つまり5件に1件は借り手がつかない状況なんです。そのため、特に条件に難のある物件では、礼金をゼロにしたり、家賃を数カ月間無料にする『フリーレント』にしたりと、大家側も様々な手段で入居促進を図っています」

借り手にやさしい仕組みが増えるのはうれしいけれど、「長期的にどの物件が安上がりか」は分かりづらくなった気も。そんな悩みを解決してくれそうなのが、この10月から始まった「めやす賃料表示」の制度だ。

「めやす賃料表示とは、賃料、共益費・管理費、敷引金、礼金、更新料などを合計し、4年間物件を借りた場合の『1カ月当たりの金額』を算出するもの。賃料を含めて、礼金、更新料、フリーレントの有無などにより変化する『入居中にかかる費用』のめやすを、簡単に比較できる仕組みなんです。大手不動産ポータルサイト各社の協力も取り付けており、ウェブ上の不動産広告では、10月5日から順示表示を開始しています」(財団法人・日本賃貸住宅管理協会)

確かに先々の支出が計算できれば、ライフプランも組みやすそう。引っ越し検討中の人はぜひ活用を。
(古澤誠一郎/Office Ti+)

※この記事は2012年06月に取材・掲載した記事です

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