地震大国・日本、倒壊からわが家を守れ!!

耐震・免震・制振 その違いは?

2014.02.20 THU


今まで何度も大地震が起きた日本。住まいのおいても建物の地震対策は気になるところだ。調べたところ、現在の住宅建築の構造における地震対策は、主に「耐震」・「免震」・「制震(制振)」に分かれるという。この3種、何が違うのだろうか? 建築構造技術のプロが集う日本建築構造技術者協会の寺本隆幸さんに聞いてみた。

「地震による建物の損壊・倒壊は、地震の振動エネルギーが建物に伝わることで起こります。3種の違いは、その振動エネルギーの伝達をどう防ぐかの違いといえますね」

簡単に説明すると、「耐震」は壁や柱など建物の構造自体を強化し、建物そのもので振動エネルギーを受け止め、その力に耐えられるようにする方法。「免震」は地面と建物の間に入れた免震装置が振動エネルギーを吸収し、建物に振動が伝わらないようにする方法・構造。そして「制震」は鋼やゴムなどを使用したダンパーという振動軽減装置などを壁や柱、屋上に設置し、建物の揺れを制限する方法・構造だ。なるほど。では、実際の体感の違い?

「『耐震』は建物に強度はありますが、振動自体は建物内に伝わります。その点、『免震』は地面と建物が切り離されているので、建物のダメージも揺れも非常に少ない。装置の種類や数によりますが『制震』も、建物のダメージと揺れは軽減されます」

ただ、工事行程の多い「免震」や高価なダンパーを利用する「制震」は、「耐震」と比べるとコストが高めとのこと。うーん、結局はお金の問題か…。

「いえ、1981年の法改正で耐震基準も厳しくなったので、その年以降の建物であれば、どれを選んでも基本的な安全性はありますよ」

実際、現在の既存住宅では、コストの問題もあって「免震」「制震」よりも「耐震」がまだ一般的。家具の固定など建物内部の地震対策をしておけば、1981年以降につくられた建物ならば「耐震」でも充分だという。
「地震対策は保険のようなものです。ただ、劣化や耐久性の問題もあるので、それだけで安心せず、定期的なメンテナンスや耐震診断は怠らないようにしましょう」

ちなみに1981年以前の建物なら、耐震診断などにも補助金が出るそう。不安な人は一度診断してみては。
(鯨井隆正)

左から「耐震」・「制振」・「免震」のイメージ図。ちなみに埋め立て地や地盤の緩いといわれる地域は通常以上に巨大な杭を打ち込むなどして基礎地盤を固めることで地震に備えているという

※この記事は2011年02月に取材・掲載した記事です

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