身体にまつわる都市伝説 第88回

ニキビはつぶすと増えるの?

2014.03.05 WED

身体にまつわる都市伝説


ニキビをつぶすのは、百害あって一利なし。ウズウズする気持ちもわかるけど、跡になっては元も子もない。ニキビとの戦いには忍耐が必要なのだ 写真提供/PIXTA
ついつい夜ふかしをしてしまったり飲み過ぎてしまったり、ビジネスマンの生活はどうしても不規則になりがち。そうやって不摂生が続くと、ちらほら目に付きはじめるのがニキビだ。

かつては「青春のシンボル」なんて呼ばれていたニキビも、大人になると吹き出物と名を変え(最近では大人ニキビなんて呼び方もあるそうですね)、目障りでしかない。ひげを剃る際にも邪魔だし、ひと思いにつぶしてしまえ、と手を下すこともしばしばだ。

でも、昔からニキビはつぶすと増えると聞く。下手につぶしてしまうと、他の部位にまで広がってしまうんじゃ…という不安もある。用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生にアドバイスをいただこう。

「可能性としてゼロではありませんが、ニキビ菌自体にはそれほど高い感染力はありません。皮膚の表面から作用することはあまり考えられませんので、そう恐れる必要はないでしょう。ただし、ニキビを手でさわったりつぶしてしまったりすることで、症状が悪化することがあるので要注意です」

ちなみにニキビ菌とは、ニキビの原因となる菌の総称で、とりわけ元凶として知られるのはアクネ桿菌。これが皮脂を栄養にして増えていくと、皮膚に炎症を起こしてニキビが生まれる。

ニキビというのは、発生場所によってはなかなか不格好にも見えるもの。増える心配はなくても、できるだけ穏便に処理をしたいものですが…。

「たとえば、つぶすことでかえって大きなニキビになってしまったり、つぶした際に皮膚の線維を壊してしまうと、クレーターのようなデコボコした跡が残る原因にもなってしまいます」

これは耳の痛い人も少なくないのではないか。ニキビは一時のものでも、ニキビ跡は下手をすると一生のもの。つぶしても何もいいことはない、と鈴木先生は語る。

「極端な話、気にしてさわっているだけで、跡が残ることもありますからね。ニキビを見つけたらできるだけつぶさずに、極力、肌を清潔に保って自然に治るのを待つのが一番ですよ」

まずは何より、規則正しく肌に優しい生活を心がけること。そのうえで、ニキビを見つけたら、焦らず治癒するのを待とう。
(友清 哲)

※この記事は2012年3月に取材・掲載した記事です

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