身体にまつわる都市伝説 第140回

オナラが出るのは健康の証し?

2014.03.10 MON

身体にまつわる都市伝説


オナラは出すぎてもまったく出なくても良くない。ひとつの健康の指標として、気に留めておこう。ただし、公衆の面前ではやっぱり控えめに… 写真提供/PIXTA
オフィスやエレベーターのなかで、思わず“プッ”。とりあえず「ああ、ごめんごめん」と笑ってごまかすしかないわけだが、これも生理現象だから仕方がない。

なかには、盛大な音とともに悪臭をまき散らしたあと、「これも健康な証拠!」と開き直るような人もいる。要は、オナラが出るのは胃腸がちゃんと働いている証拠というわけだが、これって医学的に正しいことなのだろうか?

「オナラは基本的に、食事の内容や分量によって左右されるものですから、“オナラが出る=健康”と考えるのは性急でしょう。オナラは何らかの疾患が原因で一切出なくなることもあれば、逆に排出量が増えることもあるんです」

そう解説するのは、新宿ライフクリニックの須田隆興先生である。オナラが病気の指標になるというのは興味深い事実だ。

須田先生によれば、僕らが摂取した食事のうち、小腸などで吸収しきれなかったものは大腸内で腸内細菌が分解することになるという。この際に発生するガスがオナラなのだ。

「そのため、たとえば吸収不良症候群を起こしている状態であれば、大腸に届く分量が増え、自ずとオナラの量も増えます。一方で、腸閉塞のように、オナラや便が出ないことを疾患サインのひとつとする病もありますから、オナラは出すぎてもまったく出なくても良くないといえるでしょう」

ちなみに、オナラの排出量が何らかの疾患によって増減している場合、「他にも必ず何かしらの兆候がある」と須田先生。たとえば感染症であれば発熱や下痢を伴うし、腸疾患であれば腹痛を伴うなど、体は何らかの不調を示しているはずなのだという。

たかがオナラと軽視せず、何らかの不調を感じた時には、こうしたサインを見逃さないよう気をつけてほしい。
(友清 哲)

※この記事は2013年3月に取材・掲載した記事です

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