そろそろ考えておく?

一級建築士推奨 子どものための家

2014.03.17 MON

R25世代といえば、結婚して家庭を持つ人も徐々に増えていく年代。将来を見据えて、マンションや戸建ての購入を検討している人も多いのでは? そんな時、気になるのがデザインや間取り。子供部屋など、将来のことも加味しながら考えるとなかなか決められないですよね。でも、そんな間取り、やはりこだわったほうが良さそう。なんでも、家作りは子どもの成長に影響が大きいとは、一級建築士でインテリアプランナーの佐川旭さん。いったいどういうこと?お話を聞いてみた。

「子どもの教育では、知識よりも心を育むことが重要です。心根の大切な要素である知欲・意欲・情の3つをバランスよく育てることで、素直で人の話をしっかりと聞く、感性豊かな子どもに育ちます。けれど、現代は家族の関係も希薄になり、情が失われがち。生活のなかで子どもの情を育てる家選び・家作りが重要なんです」

それでは、「情」を育てるにあたって、重要なポイントとは?

「大脳生理学でいう“共感覚”のようなものが重要だと私は考えています。これは3つの刺激を複数の感覚で捉えるもので、たとえば“高い金属音に冷たさを感じる”ようなことを指します。“子供の情を育む家選び”でも、この“複数の感覚”という点が重要で、“3つの記憶を複数の五感に刻みこめる”家なら、家族の思い出が記憶に刻まれ、時間が経っても温かな感情を思い起こしやすいでしょう。これが深い“情”を育むわけです」

なるほど、たとえばどんなところに気を付けると良いのでしょうか?

「たとえば、床は貼り物のフローリングで、壁はビニールクロス…と、すべて無機的なもので構成された家だと、視覚的にも触覚的にも刺激が少ないので思い出との結びつけが難しくなります。それよりも、経年による変化が感じられる、有機的素材で構成された、経年美が感じられるような家を選ぶといいでしょう。例えば、無垢のフローリング、ケイソウ土、コルク、杉板、畳などの材料を使うことです」

生活空間にある“手触り”も大切なんですね。素材以外にも、注意するべきポイントがあれば教えてください!

「自立心を養うため、子ども部屋を用意しよう、という人も多いでしょう。けれど、あまり幼いうちから独立した部屋を与えて、子どもがそこにこもりがちになると、家族で思い出を共有する時間が少なくなります。子ども部屋は寝起きするのに必要最低限の広さにする、常に目の届く、気配を感じる場所にする、ということも大切です。また、大きめの浴槽を選ぶと、親子で入浴しやすくていいですね」

家はただ住むためだけのものではなく、家族との思い出を作る場所。子どもが生き生きと暮らす、素敵な家庭を作るために、今回のポイントを参考にしてみては?
(月川碧/blueprint)

※この記事は2011年06月に取材・掲載した記事です

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