犬猫から爬虫類、ヤギまでOK?

ペット可物件で買えるペットの限界

2014.03.25 TUE


ひとり暮らしの寂しいココロを埋めてくれるかわいいペット。昨今のペットブームに乗じ「ペット可」をひとつの売りにする賃貸物件も増えてきた印象がある。ペット共生型マンションの企画・賃貸管理などを行うアドホックの辻村宏さんによれば「最近ではワンちゃんのための足洗い場やドッグラン、共用部にトリミングルームといった設備が整う物件も増えてきました。ペット可の賃貸マンションがまったくなかった十数年前には考えられなかったことです。人とペットが共生するための環境づくりは着実に進んでいますよ」とのこと。

同社では契約マンションに専門スタッフが出張し、入居者が飼育する犬と猫にトリミングサービスを提供したり、獣医師によるメールの医療相談を行う。こうした「ペットケアマンション」は、現在関東を中心に賃貸179棟1828戸、分譲20棟5738戸を数えるとか。ペットにとってはまさに至れり尽くせりの時代といえそうだ。

ところで、最近は犬や猫だけでなくウサギやフェレット、爬虫類まで様々なペットの人気が高まっている。なかには「ヤギを飼いたい」なんて言い出す人も少なくないと聞くが、そうした動物も「ペット可」の範疇に含まれるのだろうか?

「いえ、じっさいのところペット可物件が『ペット』として容認しているのは、ほとんどの場合、犬か猫。爬虫類などは『容認されている』というよりは、オーナーや大家に黙って飼っているケースが多いのではないかと思います」(同)

確かに、爬虫類マニアの知人が言うには「ペット可物件であっても犬や猫以外はほとんどの大家がNGを出す」そうだ。だが、鳴き声を発せず、散歩の必要もない爬虫類や小動物の類は、室内でこっそり飼っても周りにはまず分からないという。

とはいえ、国土交通省がマンション規約の標準モデルとして定めた「中高層共同住宅標準管理規約」には「飼育を認める場合には、動物等の種類及び数等の限定、管理組合への届出又は登録等による飼育動物の把握等のための規定を定める必要がある」との条項がある。やはりペットを飼う場合は、管理者へ申告しなければならないのが原則だ。

犬・猫以外の動物を愛する人にとって、ペットとの共生はまだまだ難しいようだ。
(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)

※この記事は2011年04月に取材・掲載した記事です

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