イメージに左右されがちだけど…

木造・鉄コン・鉄骨…メリットは?

2014.04.05 SAT


ちょこわん / PIXTA(pixta.jp)
昨年12月、内閣府が、全国の20歳以上の人を対象に「森林と生活に関する世論調査」を行った。調査によると、「今後、住宅を買う・建てるとしたら、どんな住宅を選びたいか」という質問について「木造住宅」という回答が全体の8割近くにものぼった。木造住宅を選ぶ時に重視する点として「品質、耐久性がよい」「健康に配慮した材料が用いられている」などの回答が多く見られたが、実際のところはどうなのだろうか?

「住宅の構造は主材料によって木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造といった分類に分けられます。木造を支持する回答が多いのは、木が身近な材料だからかもしれませんね。品質や耐久性は材料の違いではなく使い方。健康への影響は内装材料の選び方が大きいでしょう」

そう教えてくれたのは、大和ハウス工業技術本部の松井正孝さん。たしかに、なんとなく「木がいいかな…」と思いがちだけど、もう少し各構造について知る必要があるのかも。そこで、それぞれの特徴やメリット・デメリットを聞いてみた。

「まず木造は、主材料の木が軽量で加工性がよいので、小さな建物だと効率的な設計ができるのがメリットです。デメリットは、燃えやすいのと、高温多湿な環境では腐りやすいこと。反りやすいのも難点ですが、その特性を知ったうえで、建築物にうまく利用すれば問題ありません」

では、鉄筋コンクリート造と鉄骨造はどうだろう。

「鉄筋コンクリート造のメリットは、耐久性、気密性、遮音性の高さです。デメリットは、他の素材と比べて重いこと。重い分、建物自身を支えるために、重厚な造りになってしまいます。鉄骨造も材料は鉄で重いのですが、強度が高いので建物全体は軽量に造れます。均質で精度がよいので、思惑どおりに設計や施工できるのがメリットです。経年変化で錆びが生じたり、高温で著しく強度が低下する欠点もありますが、耐火処理、防錆処理をすれば対応できます。弊社が扱う住宅でも一番多いのは鉄骨造ですね」

なるほど。やはりどの構造にも長所短所があるようだ。しかし、松井さんいわく、「いい住宅というのは、構造や材料で決まるわけではありません。要望に対して、どう建てたかで決まるんです。自分が住宅に望むものは何なのかを明確にすること。が大事です」とのこと。

自分が住宅に対して本当に望むものは何なのかを明確にし、信頼できる建設業者に納得いくまで相談するのが、いい住まいを得る秘訣なのかも。
(猪山文章)

※この記事は2012年4月に取材・掲載した記事です

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