離婚したら、同僚にはいつ報告する?

「離婚の後始末」リアルな実態は?

2014.04.08 TUE


阿部さんによると、離婚に向き合う覚悟や思いでは、男性の方が優しく、女性の方が容赦ないケースが多いそう。相談なく家を出て行く場合、男性は身の回りのものだけ持って出ることが多いのに対し、女性はごっそり荷物を持って出るばかりか、カーテンや電球まで残さず持っていく人もいるそうだ
7月20、21日に、日本初の離婚に関するイベント「離婚フェスタ東京2013」が開催される。イベントは、離婚を円滑に進めるための「弁護士」や「離婚アドバイザー」から、離婚後の新生活をサポートする「インテリアデザイナー」や「メンズエステ」といった様々な業種も出展しているそうだ。それにしても離婚って、そんなにいろいろとやることがあるのだろうか? そこで、「夫婦共働きで子供なし。賃貸住宅に住み、親とも同居しておらず、ともに地方出身者の円満離婚」という仮定条件の場合、離婚をするとどんな手続きが待っているのか。離婚相談を行う行政書士・阿部オフィスの阿部マリ代表に話をうかがった。

「まず、離婚で転居する側の人は、郵便物の転送届けなどやクレジットカード、保険、携帯電話などの住所変更が必要になります」

これらは通常の転居時の手続きとほぼ同じ。しかし離婚の際は、名義変更など気を付けるポイントがあるという。

「各種支払いの引き落とし口座を夫名義にしていた場合は注意が必要です。変更手続きは契約者本人でないとできないものもあるので、離婚後に気づいてモメるケースが少なくありません」

次に転居にともない必要になるのが、家財道具など共有財産の分配。これもモメどころだ。

「一緒に購入したベッドや家電などを円満に財産分配できないようなら、すべてオークションやリサイクルショップに出して現金化して折半するのが理想。離婚はひとつのけじめなので、クールに割り切って、手続きを進めることが大事です」

比較的円満な離婚のケースほど、お互いに甘えがあって、なあなあにしてしまい、あとでモメるパターンが多いとか。

「収入や職種の都合で妻が新たに部屋を借りにくい場合、夫名義で借りていた部屋に妻が残り夫が出て行くケースも少なくありません。このとき、賃貸契約の名義をそのままにしておいたため、元妻が滞納した家賃を請求されるというトラブルもあります」

円満とはいえ離婚は離婚。変に情を残すと、かえって新たなトラブルを生むことになりかねない。なかには夫名義のクレジットカードで家族会員になっていた妻が離婚届を出す前にカードで買い物をし、離婚後に思わぬ額の請求がやってきた! なんてケースもあるという。

さて、ここまでは本人同士の問題だが、離婚で気になるのは会社への報告。上司や同僚に報告するベストタイミングってあるのだろうか?

「会社へは事後報告で伝える方が多いですが、妻帯者であることを前提に話をされると困ることがあるため、上司にはすぐに報告される方が多いですね」

しかしもっとも頭が痛いのは、同僚や友人への報告。結婚と違い、わざわざ発表するのもためらわれる。聞かれれば隠すつもりはないが、自ら触れてまわるのも変だし…と、戸惑った離婚経験者は多いようだ。(なかにはフェイスブックのプロフィールをさりげなく「既婚」から「未婚」に変えた、なんて人もいるが)。実際みなさん、いろんな方法で報告している様子。

「おしゃべりな同僚に伝えて周囲に広めた方や、就業中にオフィスで突然立ち上がって部屋中に聞こえるように“離婚しました!”と発表されたという方もいました」

なるほど、いざ離婚となると、小さなレベルでもいろいろとやるべきことが出てくるのですね。できればそんな心配をしなくても済む結婚相手を探したいものですが…。
(駒形四郎)

※この記事は2013年4月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト