被害総額は152億円?

海外でカモにされる日本人旅行者

2014.04.22 TUE


防犯面から、オススメできない現金払い。たとえ少額でもカード決済を心がけよう。
まもなくGW! 海外旅行を予定している人も多いと思うけど、現金はどれくらい準備していくつもりだろうか? 今年3月にトラベルジャーナルが行った「海外旅行に関する調査※」によると、昨年、日本人が海外で遭遇した現金の盗難・紛失被害総額はなんと約152億円! これは2012年に発生した振り込め詐欺の被害総額約155億円に匹敵する。海外に旅行する人は日本の全人口の1.5割程度であることを考えると、相当な金額といえるだろう。ちなみに海外に持っていった現金の年間平均額は、1人あたり約20万円! 不景気のあおりを受けて、普段何かと節約しているだけに、その反動で海外旅行ではパーッとお金を使いたくなる気持ちもわからなくはないけど。やっぱり、多額の現金を持ち歩くのはリスクが高い気が…。というわけで、海外旅行での現金被害の実態を調べてみた。
※2012年に海外旅行に行った全国の20〜70代男女19073名インターネット調査(実施期間:2013年3月11〜15日)


~ 現金大好き日本人旅行者は、窃盗団のありがたいターゲット ~


調査によると、昨年1年間での1人あたりの平均被害額は約3万5000円。最高被害額は1人で80万円盗まれた人も! また、被害にあった理由は「気を抜いていた」が最も多く、続いて「外国人に比べ、日本人が狙いやすいと思われている」「現金や貴重品を盗まれやすい場所に置いていたから」などがあげられた。外務省領事局の新保剛さんのコメントによると、実際日本人は多額の現金を持ち歩くというのは、海外のスリや窃盗犯にもよく知られているそうで、警戒心の乏しい日本人は彼らからすれば、カモがネギを背負っている様に見えるのかもしれない。現金は最小限にしてクレジットカードや国際キャッシュカードなどを上手に利用するのが賢明」とのことだ。

「海外で多額の現金を持ち歩くのはリスクを伴います。慣れない通貨での支払いにモタモタすると狙われる可能性が高くなりますし、当然失った現金は、ほぼ100%戻ることはありません。旅行慣れしている人でも、犯罪手口は年々巧妙化しているので、注意を怠るべきではありません。また、現地通貨をたくさん両替すればそれだけ手数料が多くかかりますし、外貨を使い切れずに余らせてしまいがち。必要のない浪費をしてしまっては、せっかく旅行のためにした節約も無駄になります。」

こう語るのは旅行ジャーナリストの村田和子さん。確かに、筆者も使い切れずに余ってしまった現金で、それほど欲しくもないお土産を買ったものの、結局誰にもプレゼントできずに、そのままにしてある微妙な置物があったりします…。

「安全面から考えると、現金よりもクレジットカードがオススメです。万が一スリにあって不正使用されても、カード会社に連絡すれば即時に停止してもらえますし、不正利用されるようなことがあっても、その分は補償され請求されません。また、海外では店舗によりますが、たいてい少額でも気にせずカードが利用できます。海外旅行の決済はカードをメインにして、現金は必要最小限にとどめるべきでしょう。」

やはり、20万円もの現金は明らかに持ち出しすぎ。外国人に比べて、国内でも現金決済を好む日本人だが、海外旅行では現金は持ち歩かず、カードを活用するのが安全といえるだろう。

※この記事は2013年4月に取材・掲載した記事です

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