知ってるようで知らない「天候の不思議」/第3回

何が違うの? 一時雨、時々雨

2014.05.16 FRI


雨の日は気分が沈みがちだけど、いつまで降るか分かっていれば少しはマシかも 画像提供:KENZO/PIXTA
天気予報を見ていると、お天気キャスターが「くもり一時雨」と言ったり、「くもり時々雨」と言ったり、同じ雨の予報にしても違った表現があります。ずっと雨が降り続くわけではない、ということは伝わりますが、この二つの表現には具体的にどんな違いがあるんでしょうか?

「一時雨は、『ある期間のみ連続的に降る雨』を指し、時々雨は『断続的に繰り返される雨』の予報となります。気象庁では、晴れ、雨、くもりなどの気象状況が予報期間の4分の1未満続く場合を“一時”、またある気象状況が断続的に起こりその合計が予報期間の2分の1未満である場合を“時々”と定義しています」

そう語るのはウェザーニューズの徳丸友紀さん。なるほど。その表現の違いは気象庁が定義しているんですね。他の天気に関係する用語についても、同じように気象庁が定義しているのでしょうか? 

「概ねそうです。例えば霧(きり)と靄(もや)。水平方向に見通せる距離が1キロメートル未満であれば霧(きり)、1キロメートル以上で10キロメートル未満なら靄(もや)というのが気象庁の定義となっています。ちなみに霞(かすみ)は、かすんで見えない状態全般を指す言葉という認識で、気象観測上では使用されることはないんですよ」

ほう。けっこう細かい定義があるんですね。それでは注意報と警報でどのような定義の違いがあるんでしょう?

「注意報は『災害が起こるおそれのある時』、警報は『重大な災害が起こるおそれのある時』と定義されています。余談ですが注意報と警報を発表する基準も気象庁が決めています。例えば同じ程度の雪が降っても、都心部と豪雪地帯では、被害の大きさに違いがありますよね。なのでそれぞれの地域で、注意報や警報を発表するための基準を気象庁が決めているのですよ」

毎日の暮らしと大きくかかわるものなのに、知っているようで知らなかった天気に関係する用語の定義。知れば天気予報をもっと有効に活用できそうです。
(山葉のぶゆき/effect)

※この記事は2012年5月に取材・掲載した記事です

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