身体にまつわる都市伝説 第99回

筋トレだけでは腹筋は割れない!

2014.05.23 FRI

身体にまつわる都市伝説


夏本番に向けて、6つに割れたお腹を手に入れたい! そのためには腹筋を鍛えるよりも、お腹まわりを覆う脂肪を減らすことが早道だ 写真提供/PIXTA
初夏らしく、暖かくなってきた。すでに海開きをしている地域もあるし、夏本番が待ち遠しくてならない人も多いだろう。

そして、海やプールに備えて「痩せなきゃ!」と慌てふためくのも、この時期にありがちなこと。今年の夏こそは緩みきったカラダを絞って、できることなら6つに割れた腹筋を披露したいものだが…。よし、夏に向けてさっそく腹筋運動を日課にしよう!

「たしかに腹筋を鍛えることも大切ですが、でも、それだけではお腹を6つに割ることはできませんよ。腹筋運動を頑張るよりも、体脂肪率を下げる努力をした方が、いわゆる“6パック”を手に入れるためには近道でしょう」

そう語るのは、『やってはいけない筋トレ』(青春新書)などの著書を持つ、NSCA公認パーソナルトレーナー、坂詰真二氏だ。一体どういうことか?

「腹筋は正式名称を腹直筋といい、中央で縦に入る“白線”によって左右に分かれています。さらに“腱画”という骨に似た硬い組織が等間隔で水平に入っているため、6つに分かれて見えます。そして、この6パックがはっきりと見えるようにするには、体脂肪率をだいたい10%以下にまで下げる必要があるんです」

坂詰氏によれば、厳密には腹直筋は6パックではなく8パックに分かれているそうで、体脂肪率10~15%の状態の時に上部の4つが、そして10%以下で6つが表面に浮き出てくるのだという。また、体脂肪率15~20%程度では、縦に走る白線は確認できても、横には割れて見えない。

「つまり、お腹を割るために必要なのは、食事制限や全身運動で貯蔵エネルギーである体脂肪を消費するべきなんです。ただし、食事制限だけすると筋肉が落ちて基礎代謝が低下し、かえって体脂肪が落ちなくなってしまうので、並行して腹筋運動を含めたバランス良い筋トレを行ない、全身の筋肉量を維持するよう努めてください」

腹筋は立ったり歩いたりするだけでも使われる部位であり、いくら運動不足でも普通に生活していれば、一般の人が極端に弱ることはないという。憧れの6パックを手に入れるためには、何はともあれ痩せることが先決なのだ。
(友清 哲)

※この記事は2012年5月に取材・掲載した記事です

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