身体にまつわる都市伝説 第100回!

不老不死はどこまで実現できるか?

2014.05.28 WED

身体にまつわる都市伝説


いま生きている僕らが不老不死を手にすることはまず不可能。でも、遺伝子操作によってかぎりなく不老に近い次世代の人間が生まれる可能性ならあるかもしれない 写真提供/PIXTA
老いも若きもアンチエイジングに余念がない昨今。少しでも若くいられるに越したことはないし、老化にいかに立ち向かうかというのは、男女を問わず重大なテーマだろう。

ところで、フィクションの世界でたびたび目にする「不老不死」。老いもせず死にもしないカラダというのは、長らく人類の夢であった。いささか突拍子もないが、もしかするとこれから先、医学の進歩によって不老不死が実現する可能性もあるのではないか? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「うーん、少なくとも“不死”はあり得ないでしょうけど、前向きに考察すれば、アンチエイジングの知見や技術は年々進歩していますし、将来的にかぎりなく“不老”に近づくことは可能かもしれません。もちろん、そのためには幾多の高いハードルがありますが…」

なんと! 須田先生によれば、殺しても死なない個体を作るのは無理でも、老化しない人間を作ることは不可能とはいいきれないという。

「老化とは細胞死(アポトーシス)であり、その要因は生体の内側や外側から作用する外因と、遺伝子にプログラムされた内因に分けられます。たとえば紫外線など、私たちが日常的にふれているもののなかにも、老化の外因となる要素はたくさんあります。ただし、紫外線がある程度カットできるように、外因については技術で抑えることが可能です。また、アンチエイジングの分野では最近、食事の量を減らすと生体活動にともなう老化を抑えられることもわかってきました」

では、遺伝子にプログラムされた内因についてはどうか。

「遺伝子の解読や遺伝子治療は日進月歩で進んでおり、人の寿命を規定する遺伝子についても少しずつ判明してきています。ですからもし仮に、そのプログラムを書き換えることが可能になれば、私たちが後天的に不老になるのは難しくても、次の世代から、生まれながらに寿命を持たない個体を作ることは可能かもしれません」

なんともSF的だが、つまりは遺伝子を操作して誕生した僕らの子孫が、外因を極力抑えて生活すれば、かぎりなく不老に近づける可能性がある、というわけだ。

「…ただ、もし不老不死が実現したとしても、それを検証することはまず不可能ですよね。何千年、何億年と見届けられる人が必要なわけですから(笑)」

ごもっとも。何より、人生は有限だからこそ美しいともいえる。やはり、不老不死は永遠の夢にしておく方がロマンチックかも!?
(友清 哲)

※この記事は2012年5月に取材・掲載した記事です

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