今からでも味覚は鍛えられる!

脱!味オンチの味覚トレーニング

2014.07.13 SUN


好き嫌いがなく、何でもおいしく食べられるのは自分の長所だと思っていました。でも、ある日同僚がひと言「それ、味オンチなんじゃ?」。悔しいが、繊細な舌を持っていないことも事実。逆に、世の中には微妙な塩加減まで利き分ける味覚の超人がいると聞く。やはり先天的に舌の出来が違うのだろうか?

「食べ物の味は舌にある味蕾で受け取り、脳で知覚します。成人の味蕾の数は5000~9000と個人差がありますが、実は数自体に大きな意味はありません。味の識別能力が高い人は舌と脳を結ぶ回路が強く、舌の感覚と脳で覚えている味が合致しやすい。だから利き比べができるんです」

お答えいただいたのは『ハイブリッド・レシピ』(飛鳥新社)など、味覚に関する著書も多い九州大学の都甲 潔教授。つまり舌そのものに優劣はないと。では、脳の回路を強くして、味覚を鍛えることはできますか?

「神経を研ぎ澄ませて食事をすれば回路は強くなります。大人になってからでもそれなりに鍛えることは可能ですよ」(同)

やったね。ならば鍛えまくって、ぜひとも「味オンチ」の汚名を返上したい。某テレビ番組でラーメン50杯を味見し、店名をすべて言い当てる偉業を成し遂げた「神の舌」ラーメン評論家の石神秀幸さんに、具体的なトレーニング方法を聞いてみた。

「ラベルを隠した数種類のミネラルウォーターや昆布ダシを飲み比べて、銘柄や産地を当てるトレーニングは中学時代から続けています。加えて今は仕事柄、外食の機会が多いので、日々おいしいものを食べ歩いて経験値を積んでいます」

石神さんによれば「神の舌」は味覚と知識と経験値の掛け合わせだという。例えばパスタに使われているオイルの味まで想像しながら食べれば、それが記憶にすり込まれる。別の料理でそのオイルが使われていたとき、味覚と過去の知識が合致するというわけ。ただ漫然と食べているだけではダメということか。神の頂は険しいなあ。

※この記事は2011年7月に取材、掲載した記事です

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