身体にまつわる都市伝説 第111回

筋肉がつきやすい体質ってあるの?

2014.08.13 WED

身体にまつわる都市伝説


たしかに筋肉を鍛えやすい体質というのは存在するが、継続的な努力は遺伝を凌駕するのもまた事実。千里の道も一歩から。地道な努力を!
女性がたまに、「私、筋肉つきやすいから、すぐ(手足が)太くなっちゃう」などと嘆いているのを耳にする。

その一方で、いくら鍛えてもなかなか筋肉がつかないと嘆く男性もいる。やはり筋肉は体質によってつきやすかったりつきにくかったりするものなのだろうか?

「たしかに、遺伝的に筋肉がつきやすい人というのはいます。たとえば、もともと寒い地域にいたアングロサクソンは、熱を発生する筋肉が多いほど有利であったため、自然と筋肉の多い人たちの遺伝子が受け継がれてきました。概して私たちモンゴロイドよりも筋肉がつきやすい体質といえます」

そう解説するのは、『やってはいけない筋トレ』(青春新書)などの著書を持つ、NSCA公認パーソナルトレーナー、坂詰真二氏だ。坂詰氏によれば、同じ日本人であっても、筋線維の数や成長ホルモンの分泌量には、先天的な差が存在するという。

ということは、体質的に細身な人は、せっせと筋トレを頑張ってもあまり意味はないのだろうか?

「いえ、遺伝的な要素は、トレーニング効果を邪魔するほど大きくはありません。適切な筋トレをして、適切な栄養と休養を摂れば、誰でもちゃんと効果は出ますよ。その証拠に、今では筋骨隆々な人が多いイメージがあるアメリカ人にしても、骨格こそ私たち日本人より大きいものの、彼らが筋肉をガンガン鍛えて大きくなったのは70年代のアスレチックブーム以降なんですよ。40~50年前に流行った西部劇などを見てみると、出演者の多くが日本人とあまり変わらない筋肉量の人であることがわかるはず」

筋肉のつきやすさに遺伝や体質的な差はあるが、それは後天的な影響、つまり運動やトレーニングの効果には及ばないと坂詰氏は語る。効果が自覚できなければトレーニングを続けることは難しいだろうが、筋トレの世界はとにかく「継続は力なり」なのだ。
(友清 哲)

※この記事は2012年8月に取材・掲載した記事です

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