身体にまつわる都市伝説 第112回

爪で健康状態は本当にわかるか?

2014.08.21 THU

身体にまつわる都市伝説


ちなみに筆者の薬指と小指には、爪半月が見られない。使う頻度の多い中指、人差し指、親指に比べて、この2本は甘皮が維持されやすいからなのかも
油断すると、ついだらしなく伸びたまま放置してしまう爪。女性は指先を見ているというし、ビジネスマンたるものきちんと手入れしておきたいところだ。

…そんなことを考えながら自分の爪を見ていたら、根元の白い半月型の部分の大きさにバラつきがあったり、縦にいくつもの線が入っているのが見えたりと、妙な点がいくつか目についた。爪は栄養状態を顕著に反映するとも聞くし、これは健康上のなんらかのサインなのか!? 用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生に聞いてみよう。

「この爪の根元の白い部分は、“爪半月”と呼ばれます。爪は根元にある爪母で作られ、毎日およそ0.1~0.15mmずつ伸びていくのですが、できたての爪は水分を多く含んでいるため、このように白く見えるんです。爪の根元は甘皮で包まれているため、この甘皮がしっかり付いているほど爪半月は小さく見えます。つまり健康状態とは無関係に、指先をよく使う作業をしている人などはこの甘皮が剥がれやすく、結果として爪半月が大きく露出することになります」

そもそも爪の成長スピードには多少の個人差があり、成長が早いほど爪半月は大きくなる傾向があるという。だから、他人と比較して爪半月が大きかったり小さかったりしても問題はない、と鈴木先生。

では、爪に走るこの縦ラインは?

「これは爪の老化現象のひとつです。年齢とともに爪の下の皮膚がデコボコしてくるために起こるといわれています。とくに40代を超えると顕著になるもので、やむを得ない症状ですね」

また、ごくまれに、爪に横ラインが入る現象が見られるが、これは過去の体調が影響しているという。たとえば、病気で高熱にうなされたり、大きなストレスを被ったりすることで、一時的に爪の成長に変調をきたし、その時に作られた部分があとからせり上がってくる、というわけだ。

ともあれ、そうした特殊なケースでなければ、爪の形状ひとつで健康を不安視する必要はなさそうだ。
(友清 哲)

※この記事は2012年8月に取材・掲載した記事です

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