クサい、マズいと敬遠されがちですか…

肉食動物の肉はマズいは本当か?

2014.12.01 MON


とても珍しいワニ寿司。高温の蒸気を当てることで表面の脂が軽く飛んで、さっぱりとした食感を楽しめる
年の瀬も迫り忘年会シーズン。ビールのつまみにもつ焼きや鶏の唐揚げ、オイシイですよね! そんな我々が普段、食べている肉は鶏、豚、牛などで、いずれも草食動物。よく考えてみると、肉食動物の肉って、食べたことがない人が大半では? においが強そう、肉が硬そうなどのイメージがあるけど、実際どうなんでしょう? サイト『奇食の館』を主催し、様々な食べ物を口にしているリム氏に聞いてみた。

「肉食動物とは、動物の肉に加えて、魚や昆虫も含めた『動物性の食物』をとるものを指しますが、哺乳類の肉食動物の肉には特有のにおいが存在します。肉の硬さについては部位でも異なるし、特に硬い部分は調理法で解決できます。くさみを薄め、柔らかくするために煮込むのが一般的ですね。ハ虫類のワニなどは、それほどくさみもなく、様々な調理法があります」

調理法がポイントの様子。では、実際に肉食動物を食べた感想は?

「熊は、野性味のある“獣臭”が強め。また、犬は鶏肉を少し硬くしたような歯触り。くさみは熊ほどではないものの、やはり獣っぽさが残ります。ちなみに犬は、韓国では普通に食べられており、『ポシンタン』というスープが有名です。あと、オススメはワニ。すっきりした脂で歯ごたえも良く、絶品です。ステーキや寿司にしてもいけますよ」

ワニがおいしいなんて、見かけからは想像つきませんね。でもおいしい肉もあるのなら、なんでみんなもっと積極的に食べないんでしょうね?

「人間には自分と近い種を食べない本能があるといわれています。人間は雑食ですが、元来は肉食寄りだったこともあり、この本能が働いて肉食動物の肉を好まない、という説があるとか。だから肉食動物の肉をクサいと感じるのも本能に基づく一種のサインなのかもしれません」

なるほど。とはいえ、世界に目を向けると、中国の内陸部には、食べると強くなれる、という考えからトラを捕まえて食べる習慣を持つ地域もあるのだとか。そもそも肉食動物は草食動物に比べて狩りの難易度や危険性が高いので、“食料”としてはアテにしづらいもの。それでも食べようとする地域があるなんて、人間の食に対する好奇心の大きさを感じますね。
(伊藤 裕/GRINGO&Co.)

※この記事は2010年12月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト