身体にまつわる都市伝説 第222回

砂糖を控えても虫歯は減らない!?

2014.10.27 MON

身体にまつわる都市伝説


虫歯を予防するには、砂糖の摂取量を減らすよりも、摂取の時間と頻度に配慮することが大切 写真提供/PIXTA
昔から、甘いモノを食べ過ぎると虫歯になるとよくいわれる。でも、菓子類やスイーツに手を出さなくても、砂糖は料理においても定番の調味料。それを控えるのは、現実的にはなかなか難しい。

末永く食を楽しめるよう虫歯を予防するには、僕らは日頃、何に気をつければいいだろう? 恵比寿西口デンタルクリニックの小島将太郎先生に聞いてみた。

「虫歯とは、ミュータンス菌やラクトバチルス菌といった虫歯菌が、口腔内で糖分を分解する際に発生する酸が歯を溶かす症状(脱灰)のこと。糖が虫歯のもとといわれるのはそのためですが、だからといって単に砂糖の量を減らせばいいかというと、そうではありません。虫歯には他にも様々なリスク要因があります」

小島先生によれば、口腔内のメンテナンスを担う唾液の活動が1つのポイント。

「唾液には歯の汚れを洗い流したり、ミネラル分によって歯の再石灰化を促したり、あるいは酸性に偏った口腔内のpH値を中性に戻す働きがあります。つまり、口の中は常に脱灰と再石灰化を繰り返していることになりますが、そのサイクルのバランスを守るために注意するべきは、砂糖の摂取量よりも、摂取する時間や頻度です。最も良くないのは“ダラダラ食べ”ですね」

食後、虫歯菌の働きで急降下したpH値は、唾液の働きで回復される。ところが、ダラダラと長時間かけて食事をしたり、頻繁に間食をはさんだりすることにより、pH値の回復が追いつかなくなり、口内が酸性に偏っている時間が長くなってしまうわけだ。

「糖尿病などのリスクを度外視していえば、一度に大量の砂糖を摂取したとしても、その都度うがいやブラッシングでpH値の回復を促せば、虫歯のリスクは抑えられるのです」

これは甘党には朗報? 規則正しい食生活とブラッシングが、いつまでも歯を健康に保つカギなのだ。
(友清 哲)

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