「病気の兆候が読みとれる」は本当か?

爪で健康チェック!?これ本当?

2014.11.05 WED


爪が短い方が健康的な印象を受けるが、「指先を保護するためにも深爪は厳禁。1ミリ程度の長さを維持してください」(野田院長)とのこと。 写真提供/GettyImages
爪の状態から、体全体の病気の兆候を読み取ることができる…なんてウワサをよく耳にする。「爪が白くにごっていると肝硬変の疑い」「爪の表面が黄色だとリンパ系や内臓のトラブルの疑い」などなど…。これって実際のところはどうなの? 「神楽坂 肌と爪のクリニック」の野田弘二郎院長に話を聞いてみた。

「結論から言うと、爪の状態から体全体の病気やトラブルの兆候を読み取るのは、一般人には難しいと思われます」

えっ、そうなんですか!? 一体なぜ?

「爪は生え変わるまでに数カ月かかるため、そもそも体調の変化が反映されにくいんです。また、確かに肝硬変患者の爪が白濁しているといったことはありますが、爪に異常のない患者の方がむしろ多いくらいです。病気の診断というのは様々な兆候やデータから総合的に判断されるものですから、必ずしも『この病気なら爪はこうなる』とは言えません。医療技術が未発達だった時代には診断にも用いられたでしょうが、現代ではその重要性は薄れ多少のヒント程度のものと考えた方が無難でしょう」

なるほど、やはり素人判断は避けた方がよさそうだ。ただし肝硬変や内臓疾患といった体全体の病気ではなく、爪や手に関する病気やトラブルなら、見た目から判断できることもあるという。

「爪の表面がはがれるように割れる二枚爪は、おもに乾燥が原因。薬剤を扱う仕事に従事している人に多いですね。付け爪をしている女性には、爪の色が緑っぽくなるグリーンネイルが見られることもあります。爪の内部に緑膿菌が入り込んでいるので、専門の治療が必要。そのほか、爪の内部が黒くなっているのであれば、爪下出血の可能性があります。爪や指に圧力が加わり、爪内部で出血したものです」

そういえば、「爪の付け根にある、白い半月部分がない人は不健康」というウワサがあるけど…。

「爪半月と健康状態に関しては医学的には関連は認められないので、心配は無用です。爪の表面に小さな白い斑点が出て病気と間違えられることも多いのですが、これも爪が伸びる過程でできたものなので気にしなくて大丈夫ですよ」

ちなみに、健康的な爪の条件は「きれいなピンク色で、表面が滑らかであること。自然なカーブを描いており、爪周辺の皮膚が荒れていないこと」(野田院長)だそうだ。普段なかなか意識しない自分の爪。たまには指先にも注意を向けてみては?
(糸数康文/Office Ti+)

※この記事は2011年03月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト