風邪をひきやすくなったり、太りやすくなったり…

「猫背」の弊害&その改善法

2014.11.08 SAT


これが理想の座る姿勢だ。この良い姿勢をベースに、デスクのキーボードやモニターの位置を調整しよう 画像提供/KIZUカイロプラクティック
日々、パソコンやスマートフォンに向き合うビジネスマン。つい仕事に没頭し過ぎて、背中が丸まっていないだろうか? これはいわゆる“猫背”だが、見た目への悪影響だけではなく、病気を引き起こす原因にもなるらしい。猫背の弊害について、『その痛み・不調は「座り方」を変えれば消える!』(PHP文庫)の著者、KIZUカイロプラクティックの木津院長に話を聞いてみた。

「猫背は、常に前かがみの姿勢を取り続けているので、臓器が圧迫され、胃や腸が下に押し出されてしまいます。これが内臓の機能的障害につながってしまうのです。また、猫背の人は呼吸の際、ろっ骨が広がりません。だから、肩で息をして浅い呼吸しかできなくなり、体全体に十分な酸素を供給できなくなってしまう。その結果、新陳代謝が悪くなり、風邪をひきやすくなったり、アレルギーが出やすくなったり、太りやすくなったりします」

このほか、猫背が原因で、胃下垂や耳鳴り、頭痛なども起こるそうだ。そして、最悪の場合は急性の脳血管障害に至る危険性があると、木津さんは警鐘を鳴らす。

「猫背の人は、同時に首が斜め前方に向けて真っ直ぐ固まる『ストレートネック』になりがちです。首には脳に栄養を運ぶ椎骨(ついこつ)動脈があるのですが、首が上を向いた状態を保っていると血栓ができてしまい、一時的に脳卒中状態に陥ることも。死には至りませんが、危険な状態です」

このほかにも、首の可動範囲が狭くなったり、寝違えることが多くなったりするのも、猫背が元凶だという。

とにかくカラダに悪いことだらけの猫背だが、これを改善する方法はあるのだろうか? 木津院長に、仕事中にでも簡単にできる予防策を聞いてみた。

「理想の姿勢は、カラダの側面から見て骨盤が反っておらず、かといって丸まってもいない状態で、耳と肩が一直線になるポジションです。この姿勢を意図的に作るには、足を戦国武将のように思い切り開いて座ってみましょう。下腹部に力が入り、自然な状態で理想の姿勢になるはずです」

ちなみに、男性は女性に比べて骨格や臓器が丈夫なので、猫背による悪い症状が出ても気付きにくいそうだ。しかしその分、悪化してから病院に駆け込んでくる患者が多いという。なんとなくダルいな…なんて自覚症状のある人は、まずは普段の姿勢をチェックしてみては?
(播磨谷拓巳/ノオト)

※この記事は2013年11月に取材・掲載した記事です

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