イザという時のために今から準備

どうやって決まる?葬式の価格相場

2014.11.24 MON


見積もりをとる際には、規模や形式、場所、内容、予算などを考えておくと話がスムーズになる 写真提供/AFLO
まだまだ縁遠い話のような気はしますが、いずれ親が亡くなったときに行うのがお葬式。でも、このお葬式の価格って僕らにはさっぱり分からない世界。イザという時になんにも知らないと業者のいいなりになっちゃいそうですよね。そんなことにならないように、葬儀相談員の市川愛さんにお葬式の価格の基礎知識を教えてもらいました。

「まず、お葬式にかかるお金は大きく3つに分かれます。第1が葬儀社に支払う葬儀費。第2は通夜振る舞いの飲食費や式場代など葬儀社に立て替えてもらう実費。それから第3にお布施があります。葬儀社がいう葬儀費用(葬儀一式)とは第1の部分だけなんです。それを理解しておかないと、思ったよりお金がかかってしまったということになってしまいます」

なるほど。では、価格の高低によって何が変わってくるんですか?

「一番価格を左右するのは葬儀の大きさです。大きな葬儀では、実費の飲食費や返礼品、会場費、その会場の広さに合わせた祭壇の費用などが膨らむからです。同じ規模で比較するのであれば、祭壇の大きさや豪華さ、棺の素材、サービスに関わる人件費などによっても価格は変わってきますね。ただ、葬儀社によってかなり幅があって、他業界から進出してきた新しい業者や、先進的な考えをもつ葬儀社などは、利益率を抑えるなどの企業努力によって、低価格化も進んでいますよ」

やはりデフレの波はここにも押し寄せているんですね。ところで、おおまかに費用ってどれくらいかかるものなんでしょう?

「日本消費者協会の平成19年の報告書では、香典返しを除く葬儀費用の合計は全国平均で231万円です。でも、平均値はあまり気にしなくていいと思います。たとえば東北の平均が282.5万円、四国では149.5万円と地域によっても大きく異なりますし、そもそも個々人が求める内容で金額は異なって当然なんです」

では、葬儀社選びのコツみたいなものってありますか?

「事前に数社から見積もりをとっておくといいですね。価格だけでなく、内容や電話での対応なども重要ポイントです。こちらの要望も聞かずに営業をしてくるようなところは価格にかかわらず避けた方がいいでしょう。そして問い合わせをする際に大切なのは、業者まかせにするのではなく、こちらの希望をできるだけ伝えること。予算を告げてその範囲内でどんなことができるのかを聞くのもおすすめです」

火葬のみなら20万円くらいから上は限りなしの、相場があってないような世界。それだけに、自分と親が納得できるよう自らチョイスする姿勢が大切なようです。
(静浩太/サグレス)

※この記事は2010年05月に取材・掲載した記事です

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