気合のステーキ! はなぜダメ?

午後、睡魔に襲われないランチ方法

2014.12.07 SUN


これから寒くなる時期は、温かい食べ物が恋しくなる。しかし、急激に体が温まると体温が下がるときに眠気が襲ってくる。汗をかくほどのメニューは避けるほか、ガムをかんだり、カフェインを摂取したりして、眠気を上手に調整しよう 写真提供/写真AC
「午後に大切な会議が控えているし、活力チャージだ!」と、奮発してステーキランチをオーダー。ところが、いざ会議になると、いつも以上に、ね、眠い…。

ランチ内容によって、眠気が左右されることはあるのだろうか。食事の摂り方と体内時計について研究している早稲田大学の柴田重信教授に聞いてみた。

「ステーキのように消化に時間のかかる食べ物は、人をリラックスさせる副交感神経が活発になり、眠くなりやすいですね。ほか、体を温めるメニューも睡魔に襲われやすくなります」

なんと! 気合を入れたつもりが、まさかの逆効果。そもそも、午後に眠くなるのは生理現象として仕方のないことだと柴田教授はいう。

「基本的に体内時計は24時間単位なのですが、眠気など、一部の生理現象は12時間単位で訪れます。眠気のピークは夜中の2時と昼の14時にくるため、その前後は睡魔に襲われるのです。ただ、ランチの時間や摂り方を工夫すれば、眠さを軽減できますよ」

その方法とは? 柴田教授に具体的なアドバイスをいただいた。

●消化時間を眠気のピークからズラす
食後1~1.5時間に副交感神経が活発になり、眠気が襲ってくる。朝食を軽めにし、昼を少し早めの11時半に摂れば、魔の14時を避けて消化が行われる。ちなみに、食事直後は覚醒を司る交感神経が優位な状態のためあまり眠くならない。カフェインなどを含むコーヒーは、副交感神経が優位になる食後1時間ぐらいに飲むのが効果的だ。

●魚、肉などたんぱく質の多い食事を摂る
アミノ酸のひとつである「トリプトファン」は、体内で目覚めをサポートする「セロトニン」に変化する。乳製品や大豆製品、魚、肉といったたんぱく質に主に含まれているので、意識的に摂ろう。ただし、前述のステーキのように塊の肉は消化が悪く、逆に眠気を引き起こすので避けたい。

●野菜から食べる
食事で血糖値が上昇すると、それを下げようとして「インスリン」というホルモンが分泌する。この血糖値の上下の差が大きいと、強い眠気を感じるのだ。食物繊維を多く含む野菜から食べ始め、その後ブドウ糖などを含む炭水化物を摂れば、血糖値の急激な上昇を避けられる。ゆっくり食べることも、同様の理由から重要だ。

柴田先生いわく、眠気のコントロールには「焼き魚定食」のような和食がオススメ。「ここ一番!」というときこそ、バランスのとれた食事で乗り切ってみては?

(南澤悠佳/ノオト)

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