35度、34度台も! がんにもなりやすい…

日本人の「低体温化」が進行中

2015.02.28 SAT


石原先生おススメの“低体温予防ドリンク”は、紅茶にしょうがと黒砂糖を加えた「しょうが紅茶」。黒砂糖にも体を温める効果があるのだそう 写真提供:遥花/PIXTA
このところ、日本人の“低体温化”が進んでいるという。冷えや低体温に関する著書の多いイシハラクリニック副院長の石原新菜先生によると、低体温とは内臓等の深部体温が下がった状態を指し、手足が冷える“冷え性”と違って、自覚できる症状がほとんどないのだとか。

「医学大辞典には、一般的な日本人の平均体温(深部体温)は36.89度プラスマイナス0.34度と出ています。しかし、近年では35度台や34度台の低体温の患者さんも珍しくありません。大きな原因は筋肉量の減少です。筋肉は体内の熱の約4割を生み出す、体温維持に欠かすことのできない器官。しかし、交通機関が発達し、便利な家電に囲まれている現代では、体を動かす機会が減っていますから、男女を問わず筋肉が少ない人が増えているのです」(石原先生)

1日の平均的な体温を示す時間は午前10時といわれており、この時間の体温が36.5度以下の場合は、低体温と考えていいのだそう。では、低体温は身体にどんな影響を与えるのだろうか。

「体温が下がると白血球の働きが低下し、1度下がるごとに人間の免疫力は約30%落ちます。このため、風邪を引きやすくなりますし、回復も遅くなる。また、血流が悪くなり、基礎代謝が低下することで、乾燥肌やむくみの原因にもなりやすい。一番怖いのはがんにかかりやすくなること。がん細胞は体温が35度台の時に増殖しやすいのです」(同)

低体温になりにくくする一番の対策は、「とにかく筋肉をつけること」だという。

「全身の筋肉の約75%は下半身に集まっていますから、ウォーキング、ランニング、スクワットなどで、太ももやおしりの筋肉を意識して鍛えるといいでしょう。また、お風呂は必ず湯船に浸かり、汗が出てくるまで温まる習慣をつけること。入浴時は一時的ではあるものの、体温が上がることで免疫力が高まります。食事は、体を温める効果があるしょうがや根菜などを摂るように。過剰な減塩は低体温を招きやすいため、適度な塩分摂取も行ってください」(同)

低体温の疑いがある人は、普段から予防の意識を持って生活することが大切のようだ。
(成田敏史/verb)

※この記事は2014年2月に取材・掲載した記事です

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