症状は無く、気づかない人も多いらしい

子宮が2つある人がいるって本当?

2015.02.18 WED


教科書などで目にする子宮の形と言えばこれですよね。ちなみに、子宮は、胎児の時にミュラー管という管が左右から合わさって1つの臓器になるそう。それが途中で止まってしまうと子宮奇形が起こるそうです 画像提供:koti / Imasia(イメージア)
卵巣は左右に2つ、子宮は1つ———それが保健体育的な“常識”かもしれませんが、実は子宮が2つある人や、真ん中で2つに分かれている人もいるのだとか。しかもイーク丸の内・表参道の産婦人科医、長西美和先生によると、子宮が2つある人というのは、実は珍しいことではないそうです。

「子宮が2つに分かれていたり、真ん中に壁があったりする、いわゆる子宮奇形には様々なタイプがあり、100人に1人くらいはいます。無症状なので、妊娠して初めて気がついたり、帝王切開の手術の時になって初めてわかる人もいますよ」

通常、子宮は洋梨を逆さにしたような形をしていますが、外から見ると1つの子宮なのに中が2つに分かれている中隔子宮や、上のほうだけがやや窪んでいるハート型の双角子宮、さらには完全に独立した2つの子宮があり、子宮口も膣も2つ存在する重複子宮、2つに分かれた子宮の右半分あるいは左半分が欠けた単角子宮など、様々なタイプがあるそうです。

ただ、こうした子宮奇形の場合、生理が重くなることはあっても、それ以外に特別な自覚症状は無いそう。では、妊娠、出産への影響は?

「程度によって差はありますが、妊娠しにくい、妊娠しても流・早産しやすかったり、胎盤がはがれやすかったりします。また、産後に子宮の戻りが悪い場合もあります。そのため、妊娠期間中はとにかく安静にすることですね。子宮の収縮を予防する薬を処方してもらったり、臨月まで入院しなければならなかったりすることもありますね」

とはいえ、子宮奇形があっても出産している人はたくさんいるので、それほど心配はいらないそうです。

「子宮がん検診を受ければ、奇形がある場合は、たいてい発見されます。もし発見されたら、MRIの検査などを受けて、どんな形をしているのかを詳しく調べておいたほうがいいでしょう。妊娠前に把握しておいたほうがいいですね」

また、子宮奇形が原因で妊娠しにくい場合は、子宮の形を手術によって形成し直すこともできるそうです。

少なくとも、性交渉を持つ年齢になったら、毎年婦人科検診を受けて、自分の体についてよく知ることが大事と長西先生。もし生理が重いなど気になる症状がある場合は、婦人科検診を受けてみるのが良いでしょう。

(相馬由子)

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