洗剤、ワイン、ビールまで…

「詰め替え専門店」が世界で人気

2015.03.08 SUN


ワインの詰め替えサービス「Cellar Door Red Weekend」について紹介するサイト ※この画像はサイトのスクリーンキャプチャです
昨秋、カナダ・バンクーバーに「The Soap Dispensary」という名のユニークなお店がオープンしました。「Dispensary」とは、直訳すれば「薬局」のこと。「石けん薬局」?…と怪訝に思うかもしれませんが、同店は“詰め替え専門”のお店。自宅にあるカラ容器を持参すれば、石けんや洗剤などの日用消耗品を詰めてくれます。容器自体は何度も使いまわしができるため、自宅の容器ゴミを減らすことができ、家計にも優しいと評判です。

EPA(アメリカ合衆国環境保護庁)によると、昨年廃棄されたプラスチック製品は米国だけで約3100万トンにも上ります。そのうちリサイクルを目的として回収されたのはわずか8%。詰め替えサービスが一般家庭に浸透すれば、廃棄物の削減と回収率の向上に好影響を与えることが予想されます。

詰め替えサービスが人気となっているのは生活雑貨だけではありません。欧米ではここ最近、ワインやビールの詰め替えサービスも増えつつあります。その多くは、専用ボトル入りの商品を最初に購入すると、2回目以降は2~3割安い値段で専用ボトルに“詰め替え”てもらえるというもの。

なかには、自分で詰め替えるための「セルフ詰め替え機」が置かれているスーパーもあり、好評を博しているとか。ヨーロッパでは「ペットボトル入りのワイン」も増えており、こうした販売形態が、詰め替えサービスを消費者が受け入れる下地になっているようです。

翻って日本では、過剰なまでの個別包装が浸透しています。なんでもかんでも個別包装である必要はなく、衛生面などケアすべき点をクリアすれば、量り売りやリフィールが商習慣として根付くように思えます。日本でも、ちょっと前まで、日本酒や醤油、味噌などは、店頭での量り売りが当たり前の光景だったのですから、実現への障壁はさほど高くないと思うのですが、どうでしょう。
(筒井健二)

※この記事は2012年3月に取材・掲載した記事です

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