おたふく風邪が精巣炎を引き起こすことはあるけど…

「高熱で種ナシになる」はウソ!?

2015.04.01 WED


wavebreakmedia / Imasia(イメージア)
季節の変わり目のせいか、喉がイガイガする…と思ったらあっという間に高熱を発症。久しぶりに寝込んでしまった。もともとあまり風邪などひかないタイプなので、たまに40度近い高熱を発すると、「このまま死んでしまうんじゃないか…!?」と思わず不安になってしまう。

そしてもうひとつ、昔からよく耳にする不安が頭をよぎることがある。「あまりに高い熱が出ると、精巣がダメージを受けて、将来子どもをつくれなくなる」という噂だ。これは実際に起こり得ることなのか? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「これは、あり得ないことではありません。ただし、高熱そのものが原因ではなく、おたふく風邪が精巣炎という睾丸の炎症を引き起こすことがあり、これが悪化すると造精機能障害、つまり精子をつくる機能を阻害するケースがあるんです」

医学的にこれを無精子症と呼ぶそうなのだが、男としてはちょっと恐ろしい事態だ。幼少期におたふく風邪を患い、高熱を経験した人も多いと思うが…。

「ただ、無精子症は6割が原因不明とされていますし、必ずしもおたふく風邪が原因かというと、それはわかりません。無精子症が顕在化するのは、たいてい大人になって結婚し、子づくりを始めてからのこと。仮に幼少期のおたふく風邪に原因があったとしても、突き止めにくいのが実情です」

では、おたふく風邪以外の病気で高熱を発する場合はどうだろう?

「なぜ、おたふく風邪が無精子症の原因に挙げられるかというと、おたふく風邪の原因となるムンプスウイルスが精巣に感染しやすいためです。高熱を発する病気に必ずしもこのようなリスクがあるわけではありません」

今回の都市伝説が生まれた理由もそこにあるのだろう。決して、熱の高さが問題になるわけではなかったのだ。
(友清 哲)

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