満腹なのについ食べてしまう…どうしたらいい?

専門家に聞く「ニセ食欲」の抑え方

2015.05.04 MON


食べる必要がない食事や間食は、健康にもお財布にも悪影響。体に必要な食べ物は何なのかを考える習慣を身につけて、正しい食欲を体に覚えさせよう 写真提供:Discovod / PIXTA(ピクスタ)
「お腹は空いていないのに、口さみしい」「満腹なはずなのに、必要以上に食べてしまう」。――身に覚えのある人も多いだろうが、そんな行動の背景にあるのが「ニセ食欲」という現象だ。

浅野生活習慣病予防研究所所長の浅野次義さんいわく、「食欲とは本来、体の空腹感を脳がキャッチして発生する感覚。空腹でないのに口さみしく感じたり、食べたくなったりしてしまうのは、すべて誤った食欲です。『ニセ食欲』と言えるでしょう」とのこと。過度なストレスでホルモン系が乱れると、大脳の食欲に関する指令が乱れて「ニセ食欲」が発生することがあるという。

しかし、いくら「ニセ食欲」とわかっていても、食べたい気持ちはそう簡単には収まらない。そこで、巷で噂されている「食欲を抑えるテクニック」が本当に「ニセ食欲」を抑えるのに効果があるのかどうか、浅野さんに聞いてみた。

噂1)炭酸水を飲む→効果アリ!
炭酸水を飲むと胃腸が膨らみ一時的に満腹感を感じさせてくれるため、食欲を抑えるには効果的。また、砂糖が入った甘い炭酸飲料は血糖値が急激に上がるためさらに満腹感が出るものの、ダイエットには適さないので要注意。

噂2)小さな器で食べる→効果アリ!
小さな器に盛って食べると、京懐石料理のようにゆっくり味わうことができ、少ない量で満腹感が出る。ただし、どんなに器が小さくても、最終的に普段と同じ量を食べては意味がない。

噂3)歯磨きをする→効果アリ! しかし、効果は長続きしない…
ガムも同様だが、物を口に入れている感覚を得られる歯磨きは、一時的に食欲が抑えられる可能性はある。とはいえ、長時間空腹を抑えられるかは疑問が残る。

噂4)青いサングラスをかける→効果アリ…?
青色は食欲を抑える色とされているが、少し眺める程度では、食欲を抑えるのは難しい。ただし、“青い独房のような部屋で食べる”など徹底すれば、視覚効果で食欲は減退するかも。サングラスをかけると全面青になるので、食欲を抑えられる可能性はある。

噂5)強い匂いの香水を嗅ぐ→効果アリ! しかし、逆効果なことも…
空腹は嗅覚と密接な関係を持っている。そのため、苦手な香りならば食欲を減退させる可能性は十分ある。しかし、フルーツや柑橘系などの香りはかえって食欲をそそる場合もあるので注意が必要。

ニセ食欲に悩まされている人は、自分で効果を検証してみるといいかも。

しかし一方で、食欲コンサルタントの村山彩さんからはこんなコメントも。

「食欲を一時的に抑えたとしても、いつかそのストレスが爆発して暴飲暴食してしまうことになります。根本的な解決にならないので、『ニセ食欲』を“抑える”のではなく“正しい食欲に戻す”必要があります」

「ニセ食欲」と決別するには、適度な運動と正しい食事が大切。結局のところ、規則正しい生活を送ることこそが原則といえそうだ。
(有栖川匠)

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