知ってるようで知らない「天候の不思議」/第1回

夕焼けの翌日は本当に晴れるの?

2015.06.03 WED


こんなに鮮やかな夕日の翌日は快晴としか思えないけれど… 画像提供:k_tita/PIXTA
「夕焼けの翌日は晴れ」なんていう天気のことわざがありますよね。そういわれてみると、確かに晴れているような気もしますが、とはいえ必ず夕焼けの翌日は晴れるものなんでしょうか?

「それが必ず晴れるというわけではないんです。夕焼けの翌日が晴れるという印象があるのは、西から天気が変化することが多い日本の気象状況から生まれたイメージだと思われます。夕焼けがきれいに見えるくらい現在の西の空に雨雲がないのだから、きっと明日も晴れるだろう、と経験をもとに考えられてきた“予測”なのでしょうけれど、実際には天気は常に西の空から変化するわけでもありませんので」

そう教えてくださったのはウェザーニューズの徳丸友紀さん。昔から伝えられてきた“いわれ”ですが「西から天気が変化している」という条件下でのみ通用する話のようです。

「太陽の光は夕方になると横からあたります。その際、長い距離を通ることになるので途中で拡散してしまう光が増えるんですね。“波長が長い赤系統の光だけが拡散せずに見えている”という状態が夕焼けのメカニズム。雲で空が覆われていると確かに夕焼けは見えませんが、地平線付近で雨雲が赤黒く焼けて見えるというケースもあります。その場合は、雨雲が西の空から近づいているわけですから、翌日に雨が降る確率は高くなります」

なるほど。では“いわれ”つながりで「蚊柱が立つと雨が降る」というのを聞いたことがありますが、これは先の天候と関係はありますか?

「蚊柱が立つと雨、蝶が騒ぐと雨、クモが大きな巣をつくると雨、など虫の行動に気象を関連づけるものいくつかありますが、これはあながち無関係とは言えないかもしれません。ちょっとした雨でも、虫にとっては大惨事になる可能性がありますからね。大急ぎで対処をしなければならないので、温度や湿度の急激な変化に対して敏感に反応しているとも考えられています」

確かに命のかかった虫たちの行動にはそれなりの信ぴょう性があるような。徳丸さんいわく「あくまで研究が進められている段階」とのことですが、将来お天気番組などで蝶の動きから天気を予想するコーナーなんかが見られる日が来るかも?

(山葉のぶゆき/effect)

※この記事は2012年4月に取材・掲載した記事です

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