放置してしまうと不妊の原因なることも…

自覚症状なし!?クラミジアの危険性

2015.06.11 THU


もし感染していることがわかったら、パートナーにも必ず検査を受けてもらいましょう。男性の場合は泌尿器科や性病科などで検査、治療ができるそうです 画像提供/Rina / PIXTA(ピクスタ)
日本で一番多い性感染症というクラミジア感染症。特に10代~20代の若い女性に多いと聞きますが本当なのでしょうか? イーク丸の内・表参道の婦人科医・堀出由里医師にお聞きしました。

「クラミジアは性交渉によってうつる病気です。10代~20代の若い女性に特に多いのは、性活動が盛んな時期だからですね」

クラミジア感染症が怖いのは、女性だと自覚症状が出ないケースが多く、長年放置することになりかねない点。

「婦人科検診でもクラミジアは調べないので、感染する可能性が高い人は、定期的にチェックするしか無いですね。感染する可能性が高いのは、例えば、性交渉のパートナーが1人ではなく複数いる方、普段コンドームをつけずに性交渉している方、最近パートナーが変わった方などです」

検査をして陽性とわかった場合は、パートナーも同時に治療することが重要だとか。

「女性が感染している場合、相手にも感染していると考えられるので、自分だけ治療しても、すぐにまた相手から感染してしまいます」

男性の場合、女性と違って一定の自覚症状が出るケースも多いようですが、感染しているのに検査結果が陰性と出てしまうことがあるので要注意とのこと。もし陰性と出ても、パートナーが感染している場合には陽性である可能性があります。

また、クラミジアは長年放置してしまうと、不妊の原因になってしまうこともあるのだとか。

「感染すると、子宮頸管部から子宮、卵管に入って炎症を起こし、卵管が詰まってしまうことがあり、これが不妊の原因になります。もっとひどい場合には、肝臓周囲にまで菌が達して、炎症を起こすこともあるんです」

妊娠を希望しているのになかなかできないため、調べてみたらクラミジアに感染していた、ということもよくあるそう。

「その場合、薬を飲めば菌自体はすぐに消えますが、卵管に癒着があったり、卵管水腫といってソーセージのように卵管が腫れる症状を引き起こしていたりする場合には、手術が必要になることもあります。卵管に問題がある場合は体外受精など、卵管を経由しなくても妊娠できる方法を探っていきます」

妊娠後にクラミジアの検査をして気づくこともあり、その場合は赤ちゃんに影響の少ない薬を飲んで治療し、母子感染を防ぐのだとか。

女性は婦人科で検査や治療ができるので、不安がある人はまず一度調べてみるのがよいかもしれません。

(相馬由子)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト