家事イケメンのトリセツ

家事をシェアする?U35夫の実態

2015.07.01 WED

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40〜59歳の年齢層には、「分担」と「シェア」の違いがピンとこないのかも。調査のコメントにあった、「(家事の)全てを共有し、その時にできる方がすればいいと思う(30代 妻有職)」と考えると分かりやすいかもしれない ※出典:花王株式会社によるインターネット調査より抜粋(25〜34歳/40〜59歳の既婚男性801名へのインターネット調査 2015年5月)

家庭科を共に学んだ世代は、家事をシェアするのが当たり前



そして、最近ではこの「分担」という感覚も古くなりつつあるようで、30代前半より若い世代では、さらに家事に対する感覚が変わってきている。それが、「家事は場所や役割を分担するのではなく、全ての場所や役割を家族みんなで“シェアリング(共有)”するもの」という考え方。「家事シェア」が浸透しつつあるのだ。

この意識変化の背景のひとつが、女性の社会進出にある。1991年に共働き世帯が専業主婦世帯を上回って以降、その差は開き続け、とくに若い世代ではその傾向が高くなっている。「夫婦が互いに稼いでいるのだから、家事もシェアしましょう」というわけだ。

もうひとつは、教育による意識の変化だ。1993年に中学で、1994年に高校で家庭科の男女共修が開始。34歳以下は中学から家庭科を学ぶことで、「家事をするのは家族の一員として当たり前」という意識が根付いているという。

実際、花王が実施した25〜34歳の家庭科共修世代と40〜59歳の家庭科別修世代の既婚男性801人へのインターネット調査(※1)では、「家事は『分担』ではなく、『シェア(共有)するものだと思う』という質問に対して、家庭科共修世代は77%があてはまる・ややあてはまると回答。家庭科別修世代の65%を12ポイント上回った。

ちなみに、夫が行う家事の代名詞である「浴室掃除」だが、共修世代の実施は77%。一方、別修世代の実施は68%と共修世代のほうが積極的。キッチンの掃除にいたっては、共修世代の実施が61%なのに対して、別修世代の実施は38%と大きな差がついた。家事の中でも「そうじをシェア」するという感覚は、共修世代には着実に宿っているようだ。

これらの結果から、最近の若い夫が、これまでの世代に比べて家事をしているのは事実。だが、肝心の妻が満足しているかどうかが気になるところ。「俺は家事をシェアしているよ」と思っているのは実は男性だけで、女性の目には違う光景が映っているのかも…。
R25の調査では「半分以上やっている」という厳しめ(?)の実施率なので、女性からすると「まだまだ」というのが実態なのかも…。このギャップを忘れずに、お風呂やトイレ、フローリングなど、できるところから「おそうじシェアリング」を始めてみてはいかがだろう? ※20〜39歳の同棲・既婚男女225人へのアンケート調査(2013年11月 R25調べ)
そこで、R25が実施した、20〜39歳の同棲・既婚の男女へのアンケート調査(※2)から、男女の家事の認識の違いを探ってみた。すると、そこには想像以上に大きなギャップが…。

男性には「半分以上、自分がやっている家事」を、女性には「半分以上、夫(彼)がやっている家事」を尋ねたところ、そのギャップが最も大きかったのは「トイレ掃除」。男性の45.0%は自分がやっていると回答したが、夫(彼)がやっていると感じている女性はわずか14.7%。その差は30.3ポイントもあった。男女間の認識ギャップは、それ以外にも「食器洗い」は27.2ポイント、「買い出し」は27.1ポイントといった大きな乖離が見られた。

家事をシェアするという発想において、男女の家事分担の比率は5:5である必要はない。しかし、せっかく「家事シェア」をしても、互いの意識に差があっては本末転倒。それぞれの家族に応じたシェアの方法を見つけるためにも、まずはお互いの認識の違いを理解することは大切だろう。

これからの季節は、高い温度と湿度による水まわりの雑菌汚れや、汗をかいた裸足で歩くことでベタつくフローリング、窓の開閉による砂埃など、意外と部屋が汚れやすい。妻に言われてから動くのではなく、気づいたときにサッと汚れを落とす「おそうじシェアリング」で、妻の負担を軽くする家事イケメンを目指してほしい。

※1:花王によるインターネット調査より抜粋(25〜34歳/40〜59歳の既婚男性801名へのアンケート調査 2015年5月)

※2:20〜39歳の同棲・既婚男女225人へのアンケート調査(2013年11月 R25調べ)

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