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ケガには水道水が常識?変わる保健室

2015.07.24 FRI


学校で擦り傷や切り傷などのケガをしてしまったら…。保健室へ行って傷口を消毒液で消毒し、絆創膏を貼ってもらう。というは、子どものころに行っていた慣習のひとつだろう。しかし、昨今保健室では、消毒液がなくなりつつあり、代わりに水道水で応急処置をしている学校が増えているという。

消毒液で患部を消毒すると、傷の治りを良くする細胞まで破壊してしまい、かえって傷の回復を遅くする。そのため、水道水を用いて傷表面に付着した汚れ雑菌などを洗い流すのみにするのだ。この処置法は外科医の世界では主流となっており、教育現場にも浸透しつつあるというわけ。だが、医師のなかでも賛否両論あり、「今まで消毒液を使ってきて治ってきたんだから消毒をやめる必要はない」と唱える医師もいるそう。

西日本新聞よると、福岡市博多区のある小学校の保健室では、約3年前から原則として消毒液を使わなくなっており、代わりに「魔法の水」で消毒している。実は、魔法の水といっても実態はただの水道水。低学年の子に、魔法の水で消毒して洗い流してあげると安心するのだ。
しかし、「子どもがケガをしたのに、学校では消毒もしてくれないのか」と、苦情を寄せる親もいるという。親世代には、消毒に対する“新常識”の理解が、まだまだ。

さて、消毒液を使わないほうがいいことはわかったが、水道水ではどのように手当すればいいのだろうか? 消毒液を使わないことを推奨する奈良県医師会によると、水道水で傷の手当をする場合。(1)まずは傷口を水道水できれいに洗う、(2)ハイドロコロイド材などの創傷被覆材をかぶせて傷口を乾かさないようにする、(3)傷の修復状態に合わせて適時、被覆材を取り替えて傷を洗う、という「浸潤療法」が良いそう。ちなみに家庭向けの絆創膏として、ハイドロコロイド材を使用しているものは、ジョンソン・エンド・ジョンソン社の『キズパワーパッド』などが該当する。

常識は、時代とともに変わるもの。特に医学が進化し続ける分野。今後ますますわれわれ消費者は、知識の新陳代謝が必要になりそうだ。
(文・奈古善晴/考務店)

記事提供/ママの知りたいが集まる『mamatenna(ママテナ)』

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