東洋医学の知恵!舌がくすんだ赤色=「動脈硬化」の疑い

ベロで健康度がわかる!「舌診」法

2015.07.23 THU


川鍋先生によれば、「ピンク色でうっすらと白いコケのある状態が理想」とのこと。とはいえ個人差があるので、まずは自分の通常時の舌を知ることが大切だ 写真提供:からたま / PIXTA(ピクスタ)
重要な体の一部でありながら、まじまじと見る機会の少ない「舌」。しかし、東洋医学では「舌を診断して体の状態を把握する」という伝統的手法があり、舌に体の健康状態が現れると考えられている。

「舌は体の状態を知る大切な情報源。東洋医学では、患者さんの脈やお腹を診るのと同様に、舌診(ぜつしん)を行います」

そう語るのは、北里大学東洋医学総合研究所の川鍋伊晃先生。舌診は古くから行われているもので、舌の変化と健康状態の相関が顕著だったため、その方法が普及していったという。

「舌には体の“変化率”が出やすく、毎日チェックしておくと、自分の体がどう変化しているかがわかってきます。そのため、まずは舌を毎日見て、『通常時の状態』を把握し、そこからどう変化するかをチェックしてみてください。そうすれば、健康の把握に役立つはずです」(川鍋先生)

では、舌がどんな変化をしたら、具体的にどういった体の状態が考えられるのだろうか。

「たとえば、舌が普段より“紫がかった濃い赤色(くすんだ赤)”の場合、『血液循環が悪い』といえます。また、舌の裏を見た時に、“血管がいつもより浮き出ている”ケースも同様。このような時は、血行の悪さが頭痛・肩こりの原因になっていたり、恒常的に認められる場合には、『動脈硬化』が疑われることもあります」

また、“舌がいつもより明るい朱色”の場合は、体の中で熱を帯びている状態とのこと。「『感染症』などにかかっているか、あるいは『ストレス』が溜まって精神的に疲弊しているケースが考えられます」と川鍋先生。また、舌の表面や両端にも注意が必要のよう。

「舌の表面には、うっすらと白いコケがあります。これが“いつもより厚い”と、『胃が疲れている』ことが多いです。また、舌の変化で見られやすいのが『歯痕』。舌の端に歯型がついて波打っている状態です。これは舌のむくみによるもので、体内に水分が溜まりすぎると起きます。その状態が体調不良やダルさをもたらしている可能性があります」

なお、舌と健康状態の関連は、これ以外に下記のようなものがあるという。

・舌のコケがまだらになっている
→長期にわたり体に負荷がかかっている状態。精神的なストレスや慢性的な病気の人などに多い。

・舌に溝ができる
→血液の循環が悪く、栄養が不足している

・舌にイチゴの表面のような赤い点々がある
→不眠やイライラによる疲れが疑われる

様々な体の状態をチェックできる舌。これからは、朝のハミガキ時に「あっかんべー」をして、舌を見る習慣をつけておくといいかもしれない。
(有井太郎)

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